第38話 作戦会議

ウリナン連合国では大陸の大国の軍隊が集まり占領されたハスタル王国の奪還の為に

会議を行っていた。


「ふん、たかが魔族なのであろう?そんなものすぐ終わるのはずだ、何故手こずる?」


周りも確かにと頷く


「ご指摘もわかります、北方のアーガルト王。ですが....いえ、こちらをご覧いただければわかると思います。」」


ウリナン衛侍に合図を送る


「ウリナン王よ、なんだこの木の棒は?」


「見ていればわかります。」


そして火縄銃を持った兵が王宮の庭に準備された厚さ10mmの鉄板に向けて発射した

ぱぁん、と火縄銃が発砲されると同時に10mmの鉄板に穴が開いた。


「なんと!?」


アーガルト王のみならずほかの国の王のみならず同席していた騎士も同様に驚いていた。


「もう一つあります。持ってこい」


先ほどと同じようにただし鉄板が50mmになっていた。

そして轟音共に鉄板に120mmの大穴が開く。


「物凄い音だな、あれは何なのだ?」


アーガルト王が興味ありげに聞く


「これは魔鉄砲であります。我が兄ハスタル王が命からがらに魔界軍より奪った兵器です」


「ほう、それは凄いな。してそのハスタル王は何処に?」


「今は寝室にてお休み中でございます。ショックが大きかったのでしょうな。」


「これでは陸からでは厳しいのではないか?」


「諸国の王よ、我に良い案がある」


アーガルトがその案を言う。

そしてウリナン連合国王宮で開かれたハスタル国奪還会議は海から攻めるという

その世界では初めての作戦が採択された。


***


「桜、どうすればいいかなぁ......」


執務室の机に突っ伏して悩む


「う~ん、それでで良いと思うよ」


「おい、赤坂俺らに出番ねぇの?」


「あるよ、でも終盤かなぁ....ウリナン連合国の首都に行って誤解を解いてハスタル東側の領土をもらうっていう書類をハスタルに書かせる役目」


「え、なにそれ戦わねぇのかよ」


「まぁ、戦うと思うよ。でも対城戦は騎兵隊じゃ無理だから砲兵隊が城門に穴を開けるから王城占領して」


「おう、わかった。じゃぁ、準備してくるわ。行くぞ蓮」


そういって奏太と蓮は執務室を出ていく


「でさ、桜」


「うん?どうしたの?」


私はある作戦を桜に告げる


「そっかぁ、う~ん......それって弓とは違うから魔法は無理じゃないかな?」


「まぁ、付与されなくても狙うだけで当てなくていいから」


「わかった、じゃぁ、準備して行ってくるね」


「がんばってね、桜」


桜が執務室を出てすぐに無線機から情報がはいってきた。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る