第37話 異国間対戦の前兆

「カール隊長!東北東に軍勢視認、真っ直ぐイヌル側に進撃しています!」


大尉の肩章を揺らしているカールは王都奪還時にも活躍した偵察隊の隊長だ。実夢からの信頼も厚いがゆえに偵察用の舞台を中隊(200名)を受け持っている。

そして今はイヌルに進撃してくるであろう軍勢の偵察を行っている。

                          

「まぁ、まて、まだイヌルを攻めるとはわからん。後方のB班に遠距離尾行させろ。」


「それにしてもこれで7国目か......」


その後カールがいるA班が観測した軍隊はおよそ50万を超えた。


***


「これで14か国か......」


A班から報告を受け尾行していたB班はまた同じ場所にたどり着いた

B班の隊長に部下が聞く


「あの人達はみんな戦死するのでしょうか?」


「だろうな、アカサカ様が作り出す武器はいくら人数がいても手に負えないだろう...」


このまま何も知らずにこの数の兵隊が突っ込んできたら勝敗は火を見るよりも明らか。なにせ遠距離から大勢の人を〇す為に作られた武器でしかない。


「どうしようもないのか.....」


***


「仮想敵兵力は?」


「およそ80万、そのうち1万は魔術師です....」


「そんなに人を〇したら恨まれそうだね....」


魔物なら兎も角人間相手なのだ


「よし......」


そして実夢はある決断をした。











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