第36話 七方塞がり

ハスタル王が国を捨てたことにより各都市は混乱、挙句の果てに各都市を治めていた貴族たちもウリナンへ亡命をした。

私は治める人が居なくなった都市を治めることにした。


「で、どれくらいになったの?」


「はい、放棄された都市は12、村などを合わせると22ですね」


「.......はぁ、その都市村に兵隊置いてる?」


「王都から遠い国境側の4都市に歩兵小隊を置き、元王都は再建中で

その近隣都市が6つありその全てに中隊を置いています」


言い終わってから報告をしていた肩に伍長階級章を付けた憲兵が報告書を手に神妙な顔をした.....


「どうしたの?」


「い、いえ、この大陸上空を交代で偵察していた航空隊からこちらに向かってくる

軍隊がいると」


「やっぱりエドス少尉が言っていたことは本当だったんだ..........伍長、例の軍隊の

偵察のために班出しておいて」


「了解しました」


エドスの報告にはハスタル国王が近隣の国々にハスタル国は魔界軍に占領された

ことにしたらしい。


「陸軍では圧倒的に数が足りないけどそこは武器の質で巻き返すしかない.....

海軍側なら勝てそうだけど......」


そんな時に車椅子にのった桜が入ってきた。

桜にはつらい思いをさせてしまった為あまり会わないようにしていた.....


「桜、どうしたの?」


「あのね!腕と足が元に戻ったの!」


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