第34話 臨検 上

「艦長、前方に駆逐艦若竹を視認。不審船と撃ち合ってる模様」


「この距離なら無線届くだろう、繋いで状況を把握せよ」


「了解です」


アカサカ総司令官殿が言うには他の国の船のどんな砲でも我々の船には届かないとい言っていたが....


「確かに届いて無いな」


若竹の砲弾は易々と届いているが不審船側の砲弾は届いていない。


「艦長!若竹からは砲撃されたため決して当てないように牽制しているそうです」


「そうか...不審船に接舷せよ、臨検用意!銃を持て!」


『前方発砲中の不審船に告ぐ、この海域での砲撃はイヌル海軍により定められている

今すぐ砲撃を停止せよ』


コピペを艦長室のマイクで読み上げるとマストに取り付けられたスピーカから発せられる。もちろん電気はエンジンで発電している。


______________________________________イヌルでは大規模な火力発電所が完成して電気が産まれた。

イヌル南方の魔鉱石島の地下にはなんと鉄鉱石やら石炭やらいろんな資源が

埋まっていた。なので、もう地球と変わらんな。


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