第33話 海軍

ウリナン連合国軍が撤退したとき赤坂実夢に一つの電報が届いた。


『駆逐艦若竹、ワレ西大洋ノ哨戒中。別大陸カラト思ワレル軍艦視認。

ヒトマルゴヨンヨリ追尾ヲ開始セリ。』


「.......。そういえば、この世界の世界地図って見たことなかったなぁ」


「ねぇ、そこの君、世界地図ってある?」


「はい、ハスタル王都にはあったと思います。仮王城にもしかしたらあるかもしれません」


「じゃぁ、憲兵1ダース使って仮王城臨検して探してきて」


「了解しました」


別大陸から軍艦がこっちに来ているということは何かあるんだろうなぁ....

その軍艦も臨検した方がいいのかなぁ......


「伝令を伝える。西大洋航行中の軽巡に。駆逐艦若竹が別大陸からの軍艦を追尾中。

臨検許可を与える。臨検せよ」


***


「艦長!本部より伝令です!」


「読み上げろ」


「『駆逐艦若竹別大陸ヨリ軍艦ヲ視認。追尾中。本部ヨリ臨検許可ヲ与える

臨検セヨ』とのことです」


「なるほど、よし、返信内容を伝える。我西大洋哨戒班軽巡天龍臨検命令受諾。

それと若竹と交信し合流する」


***


「艦長!軽巡天龍が臨検すると、更に駆逐艦春風も来てくれるそうです!」


「おぉ、それよりさっきからあの船おかしくないか?こちらに船腹をむけk.....」


「発砲炎視認!」


「ナなにぃぃぃぃ⁉.....届いてないではないか......」


「ですね.....撃ち返しますか?」


「牽制射撃用意!当てるなよ!」

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