第25話 再戦

「見つけた...あいつか...ずいぶん、ん?」


寝ているのかと思ったオーガだったがしきりに自分の脛あたりをさすっている。

そこは私があの時刀で切りつけたところだ。ダメージを与えられたのかな?

今の私はなぜかもの凄く頭が回る。


「ふぅ、はぁ、っ!!!!!!!!」


真正面から斬りかかる。

しかしその攻撃はオーガの刀に阻まれてしまう。日本人なら一寸法師に見えるかもしれない。なんせオーガの身長は10mはあるんでね?いや、でかくね?振り返って考えるとあんときのオーガは異常な大きさだった。他のオーガは5~6mくらいだ。

まるで鬼武者....。


「貴様はあの時の人間ではないか、このワシに傷をつけるとは。

魔王様に与えられたこの力に対抗できるとはな。」


魔王に力を与えられた?だからこんなに体がでかいのか...納得納得。

でもなぁ、武士道の能力は威鎧着ないと発動しないし...あれ?

この服装ににスキルとかあるのかな?

と、ウインドウを開く、ええ?


「よそ見してる暇は無いぞ!」


「くっ!!!!」


弾くが反動で飛ばされる。しかしいいこと?が分かった。

可変スキルのことをすっかり忘れていた。

今のスキルは、女浪士?いやまぁ、着物をたくし上げて紐で止めて薙刀を振るってるわけだし...。


「ねぇ、司令部?」


オーガの視線から逃れ、魔無線に話す。


「はい!閣下なんでしょう!」


「今すぐ動ける機甲化部隊に私の威鎧を北側商業地区に持ってこさせて。」


「わかりまs...え?お一人なのですか?無茶しないでください!」


おこるよなぁそりゃぁ。


「今すぐ向かわせます!」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る