第24話 何かのために

なんのために私は戦っているのだろう...。異世界転生とか召喚された人って大体

もっと自由気ままに冒険をしていた気がする。でも、親しい人が傷付けられるのは

許せない。

一人自室から抜け出す。

この村、いや王都が壊滅してからは王都の広さ分に土地を広げたこの第二王都は5つの区に分かれている。

北の商業地域、南の軍事地域、東西で農業地域、

中央街となっている。その中央街は中央に仮王城、医療施設、娯楽街、繁華街など

様々な施設、技術、文化全てが集まるグローバルな地域になっている。

地区ごとに分けたのには訳がある。

主な原因は海の方向だ、軍が近代化してしまい予想以上に場所が必要であった。さらに問題なのが、王都周りの王国領の市町村であるが...。


「曹長、燃料の魔鉱石の採掘状況は?」


「は!南側の無人島は魔鉱山でしたので、滞りなく戦車などの燃料には当分心配はいらないかと。」


「そうか。車を手配してくれる?」


わかりました、と有線機器に話しかける下士官。すぐに軍用車が到着する。


「私の兵器庫に向かって。」


兵器庫は今までに製造した兵器であふれかえっていた。

そこには今まで使っていなかったもう一つの武器があった。


「あった...。」


手に取ったものは面白半分で設計していた薙刀である。そして桜の........。




このイヌルは今北側を失った。たったオーガ6体によって2個歩兵中隊が半壊した。

北と東西を結ぶ2つの門には最新兵器SU-152を各2両配備した。おかげでオーガを残り2体まで減らすことができた。オークは言うまでもない。


「あと二体....、私を切ったオーガは、私を助けに来た歩兵隊を半壊にまでしたオーガは未だに出てきていない.......、私がけりつけないと............。」


そして真夜中の北側、壊滅状態の商業地区へまた一人向かう。







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