第12話 王都壊滅

「王様!き、北も突破されました!」


「なぁ?」


「王よ速くお逃げください!」


「だが、何処に逃げるのだ?八方塞がりではないか!」


「それに、国民達はどうなる!」


「しかし、王がいなければ国が滅びます!」


「むぅ・・・」


まさか魔界の門が転移するとは誰が考えたか・・・

もはやこれまで


ドカーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

あぁ、終わりか・・・


 「王よ!南門よりイヌルの援軍です!」


「では、あの爆発は?」


「イヌル軍の砲撃だと思われます!我々はまだ助かるかもしれません!」


***


「全大隊は王国国民を輸送艦に乗せて!第2戦車小隊は王城に向かって!」


「第1戦車小隊は南門に近づけないために防衛戦をして!」


大隊を使って王国民を救助し戦車隊を使って防衛戦と要人輸送・・・

我ながら良い作戦。

ついでに輸送艦に装備させた155mmカノン砲4門と、

90mmカノン4門での砲撃が着実に魔物を減らしている。


「第1大隊は小隊に分かれ王都を占領してきて。」


「「了解しました!」」


要人を乗せたトラックを護衛していた戦車隊も帰ってきたし。


「ヒュウタントは第2戦車隊を乗せた後直ちに出航!イヌルへ帰航!」



戦車隊は小隊単体で第1大隊の小隊と合流しまだ残っているかもしれない国民を

一通り捜索させてからベネシスに乗りイヌルへ帰航した。


その晩ハスタル王国王都は魔物達の手に落ちた。






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