第7話 新戦力
「これが最後になると思います。」
「そうか、ご苦労、始めろ。」
まさか、5人目は召喚されなっかったとは・・・いや、イヌルの方は襲撃に軽傷二名で済むくらい順調なようだ。やはり、勇者様は凄いな、カナタ様、レン様は大陸に上陸して繁殖したゴブリンや他の魔物の討伐をしてくれている。元々魔物はいたが、上陸してきたゴブリン共の繁殖速度がえげつなく生態系が破壊されかかっている。
「そういえば、サクラ様の動向がわからぬとアカサカ様から手紙が来ていたな、何をしている?」
サクラ様は召喚した当日から消息不明なのだ。
「サクラ様は昨日の夜イヌルに向かったと門番が申しておりました。」
「ほぉ、この半年は王都にいたのか。」
「召喚一か月は、王都周辺の村や町で志願兵を集めていたそうです。」
「そうか。」
手助けしようにも出せるのは金と補給物資くらい、軍は疲労でほとんど全員に休暇を出してしまった・・・。
「おい、衛兵、今いる部隊は?」
「部隊級はクルラ様の24番隊47人のみです。少数ですが、アラン様の5番隊12人もおります。」
「では、5番隊にイヌルに補給物資護衛輸送任務を告げる。伝えてこい」
「はっ!」
「あ、そうだカナタ様とレン様はもう行ったのだな?
=
「疲れたぁ・・・」
「ありがとうサクラ、おかげでここの戦力も倍増したよ。」
「いえ、私に出来ることがあれば言ってください」
サクラは今私の指揮する第1砲兵分隊の指揮官をやってくれている。ついでに
200もの志願兵をつれてきてくれた。さいわいサクラには弓の素質があったので
戦場弓をわたし、鉄製の矢を渡した。追加の志願兵は50を第一歩兵分隊に入れ100人
近くの規模になったので、イヌル歩兵小隊と名を改め、また砲兵に100人加え、
150人規模になったので、3個小隊に分け、イヌル砲兵中隊とした。残り50は司令部中央隊として私が指揮する増援部隊として編制した。ちなみに、歩兵隊は日本の幕末フランスから輸入したミニエー銃、を支給し火縄銃は・・・もったいないので、王都に取り扱い説明書とともに送っておいた。司令部中央隊と憲兵隊には、二十二年式村田連発銃を支給マスケット銃から、セミオートにかえた。ボルトアクションは....十三年式、十六年式、十八年式と少数だけどあるし....
ついでにカルバリンも王都に送り、王都の鍛冶屋のおっちゃんを呼び、ドイツで使われた10cmカノン砲と、40mmの沿岸砲をつくらせた。
「もう完璧に要塞だね(苦笑)」
サクラは呆れているがまぁ能力が能力だからねW
「そういえば、サクラの能力って何?」
「私の能力は火属性の付与系魔法だよ」
「魔法使えるんだ!いいなぁ。」
まぁとにかく新戦力も確保したし、司令部隊改め偵察隊8人が魔物たちの動きを逐一
報告してくれているので動きがわかる。今度はものすごい規模のようだ。
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