第6話 想定内の襲撃
そんあこんなで、一個中隊を手に入れ本格的に魔物達と戦う準備を
進めていた。ちゃっかり安宅船を少し改良して、カルバリンを4門付け、新兵
歩兵20名を水軍に転属させたり、志願した農民20名を正規兵として、歩兵隊にいれたり、戦力調整をしていた。新たな志願兵10名の訓練を見学していたとき、
「アカサカ様、水軍から赤です!」
想定内で敵が動いた。この2か月間5日に1回のペースで襲撃が来ていた。しかし、その数は日に日に増えていることから、そろそろ来るかなと予想していたのだ。そしてまだ、電気機器は早いと思うから船の上から赤で敵、緑が異常なしで伝えさせている。
「水軍は?」
「砲撃音、発砲しているので恐らく交戦中かと。」
武器もうまく使えてるようだ。
「敵前衛は何体?」
「櫓から見える限りですと、1艘の小舟に5体居てそれが10艘いまして、計50だと思われます。」
いやぁ、10艘なら、安宅船改1隻で十分だね、念のため、
「南門は沿岸守備用意をさせて。あ、あと東と西門は閉めて警戒態勢、北門は万が一のために開けたまま警戒態勢それと、34番隊の方を一応南門に呼んでおいて。」
今この村の兵力は、私の水兵26名、歩兵39、砲兵隊、51名、憲兵隊6名、司令隊(私が指揮する歩兵隊。憲兵も)8名の計130
と、村にいるような戦力ではなくなった(笑)。34番隊の方にも少し銃を提供し、
南門警戒に当たらせている。(現場に私がいる際は私が指揮)
=========戦力分布========================
北門警備隊:第一歩兵分隊第1班13名 火縄組8名 歩兵組5名
第一砲兵分隊第1班10名 カルバリン砲1門 砲兵所属歩兵5名
東門警備隊:第一歩兵分隊第2班13名 1班と同様
第一砲兵分隊第2班10名 1班と同様
西門警備隊:第一歩兵分隊第3班13名 1班と同様
第一砲兵分隊第3班10名 1班と同様
南門及び沿岸警備隊:34番隊50名 火縄組5名 歩兵組45名 カルバリン砲1門
第一砲兵分隊4班、5班21名 カルバリン砲2門15名
砲兵所属歩兵5名
中央司令部隊:憲兵隊6名 全員火縄装備
司令部隊8名 火縄組2名 歩兵組4名
運河巡視艦(安宅船):26名 カルバリン砲4門20名 銃撃隊5名 艦長1名
=====================================
カルバリン砲の弾は爆発しないので当てなければいけない分やはり取り逃がした二艘の小舟が岸に近づき、ゴブリンが下りて突っ込んでくる。これも想定内で、石壁に銃眼を開けて銃を撃たせていたら石壁にたどり着きもしなかった。前回と違うとわからない脳筋なのか?死にゆくゴブリンを見ていると再び砲撃音が響いた。
「櫓、見える?」
大声で櫓の兵に聞く
「はい、魔物部隊(仮)の本体かと。数は見える範囲でゴブリン100に、
橋を、ウルフ30が渡っています。」
ウルフもいるのか。ゴブリンたちが乗っている五人乗りの小舟は全員が漕いで進むものなので反撃が遅れて、砲弾に木っ端微塵にされたり、巡視艦に体当たりされて運河に沈んで行ったりしている。
「砲兵隊、橋に向かって砲撃用意!」
橋を壊せばウルフもそれ以外の魔物の進行を阻止できる。
「「「砲撃用意~!狙え~!」」」
砲兵隊が狙う、こちら岸の橋の付け根を
ウルフが橋の真ん中を結構なスピードで駆け抜ける瞬間
「てぇぇぇぇぇーーーーーー!」
あらん限りの声を出す。
銃眼から4発の1t級の砲弾が鼓膜が破れるほど大きな音を出して発射され橋の付け根を破壊し・・・きれなかった。そりゃそうだ、、精度が良いわけがない。
「装填急げー!、火縄組、34番隊射撃よ~ぉい!」
「順次発砲てぇぇぇぇぇ!」
「砲兵も班長指示に従い順次発砲!」
ウルフは残り10匹くらい、射撃により3匹、まで減らすことができた。
あとは、
「射撃やめーーー!歩兵隊は残敵掃討私の大筒発砲後突撃ー!」
「はっ!」
そう、私の武器の一つ大筒をウインドウに表示し取り出し(火縄銃の大きいバージョン)ウルフに向け撃つ。筋力は一般女性並みなので、反動でひっくり返る。
当たるわけないね・・・筋トレしよ・・・。
そんなわけでこの今までで最大規模の襲撃は軽傷3名で済むという大勝利で終わった。
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