第4話 イヌルの再興計画

イヌルハルスタ王国の最大級の「村」である。(海産物で有名)

いやもう町だよ、思ってた村とだいぶ違うんだが?


「お待ちしておりました。勇者様。私はイヌル村再興の手伝いをさせていただく

王国軍第34番隊隊長の騎士爵、バライーカ・ウエスタでございます。」


「あ、うん。よろしく」


そういえば、サクラちゃんがいない。別のところに行ったのかな?


「あの、勇者様?」


今は余計な事を考えないようにしよう・・・


「それより、勇者様じゃなくて名前でよんでくれないかな?あ、私の名前は

赤坂 実夢。」


「それではアカサカ様と呼ばせていただきます。」


そんな他愛もない話をしながら周りを見ると、瓦礫の山、燃え尽きた家、怪我人の

死んだような目・・・。


「それで、隊長さん。再興するんだけどここは最前線になりうるんだよね?」


「はい、その通りです。魔界の門とやらがこの運河を挟んだ向こう側でして、この村の人々もまさか海から魔物が襲撃してくるとは思はなかったようで・・・、ついでに橋も壊されました。今は沿岸に柵を急遽造っているところです。」


海から魔物の襲撃か。上陸を阻止すれば王国には被害がないけど運河を挟んだ反対側は。


「この運河の向かい側に他の国はあるの?」


こっちに被害が無くて他に被害があれば大変だ。


「いえ、向こう側は島になっており国はありません。」


ほぉ、それは好都合てことはあの島を占領し駆逐すれば良いのか・・・。

硫黄島みたいに艦砲射撃するのもいいな、できるかな?

ニヤニヤしそうになったので、計画を話す。


「まずこの村の全周に石壁を造ろう大きさの違う石を積み上げる確か乱積みだったっけ?そして沿岸の警備を重点的に行い門は4つだね、東西南北で。」


「そんなに門があって大丈夫なのですか?」


「門が多ければ村の村の人たちの逃げるルートが増えるでしょ?」


「なるほど、わかりました。」


「あ、設計図書くからちょっとまってて」


そういって理想図を思い浮かべる。この設計図は凄い思い浮かべただけで設計図が

できてしまった、それに修正が可能ときた。さらにこの設計図は無限に出てくるみたい。再興だな、チートいいねぇ。


「はい、こんな感じに造って」


出来上がった設計図を渡す。

なんか、隊長さんが口開けたまま固まってたけど。


「・・・あ、はい、了解しました。」


「あ、それと」


「何でしょう?」


「ここに兵隊は何人いるの?」


これを一番知りたかった。兵の数によって戦法も変わるからね。


「新兵も含め150名です。」


「わかった、ありがとう」


新兵入りの150か、中隊規模の教導隊じゃないの。

これは、火縄銃とカルバリン砲を描いて作らせないと。

さすが急に機関銃とかはねぇ?


「さて、これは王都に戻らないと。」


ここを、私の納得のいくものにしてやる、ロマンの塊に・・・


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