第3話 役割
目が覚めたら知らない天井だった。
「王よ!4人目の勇者召喚成功いたしました!」
「おぉ、これは良い、残りも頼んだぞ。」
「必ずや成功させましょう」
勇者召喚?あ、さっき神様(仮)に能力貰ってうわ、これチートやん
ってなったところだったなぁ。ってことはここは異世界?
「勇者様、どうぞこちらに」
あの会話からすると恐らくこの国の王様
今までのアニメ展開だと冒険者?になる展開が多かった気がする。
そんなことを考えていたら玉座の間みたいなところに案内された。
そこには私のほかに3人の召喚者がいた。
「勇者様お待たせいたしました。」
「おっせぇなぁ、どんだけ待たせるつもりなんだよ、ジジィ‼」
おぉ・・・、なんだこのガキは。よりにもよって王様のまえで
ジジィって・・・、
「貴様!王の前で何ということを⁉」
衛兵たちがガキ勇者を取り囲む。そりゃそうだよなぁ。
そんな衛兵の剣幕におびえたのかちいさくなっているw
「王よ同朋のご無礼をお許しください」
ガキの隣にいた清楚な女の子が頭を下げた。え、めっちゃいい子やん。
知らない子かばうとかこの子勇気あるなぁ、それに美少女、さすが異世界。
かわいい、嫁にしたい。私も女だけども。(こういう娘って黒い・・・)
「君、王様の前ってことを考えような?」
もう一人の重装歩兵みたいな鎧を着た男の人がKIDSを窘めている。
この人も召喚者なのかな?
「いえいえ、お気になさらず。突然の召喚で気が立っているのでしょう」
王様は額に血管を浮かべながら玉座に座った。
うわぁ、怒ってるなぁ。
「申し遅れました、私はこの国ハルスタ王国国王レイブレット・サン・ハルスタ
でございます。皆様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「私は・・・」
「俺は奏太だ。田辺 奏太。よろしくぅ!」
この餓鬼こりてねぇ。割り込みやがって・・・
気を取り直して
「私は赤坂 実夢です。知識を生かして頑張ります」
なんか、学校の自己紹介みたいになってしまった。あれ苦手なんだよなぁ。
「俺は斎藤 蓮だ。よろしく」
「私は鏑木 桜と申します。鏑木と呼び辛いと思いますので桜とお呼びください。
どうぞお見知りおきを」
ま、まぁ、みんな同じ感じか・・・
「うむ、自己紹介も済んだようなので、勇者様には壊滅した村を魔物たちと戦う時の駐屯地及び補給点として再興していただく方と、魔物たちの行動を観察する方と
分かれていただきたいのですが。」
「じゃぁ、俺は魔物の行動観察をしたい!」
カナタが手を挙げて言う。まぁわかってたよ。
「じゃぁ、俺もその観察のほうに」
まぁ、冒険っぽいのは男のロマンだよねぇ。
私は再興にってか、私の能力的にそっちしかないな。
「では私は戦いはあまり好きではないので、村の再興にまわります」
「・・・じ、じゃぁ私も再興の方に」
「おぉ、ありがたい。では頼みましたぞ。」
「「「「はい」」」」
そして私たちは国王から金貨500枚を貰った。私最初から10万枚持ってるから
みんなよりいっぱい持ってるだヤッター。
予定ではあと二人なんだよね、ま、いっか。
異世界生活楽しみだなぁ。
異世界生活の理想を思い浮かべながら地図に書いてある村にむかっていた。
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