元黒猫の少年が無くした居場所を見つけるために元飼い主の始めた猫雑貨カフェで働く話
■あらすじ
生まれ変わり──それは身近にありふれた、ごくごく当たり前の出来事。しかし多くの人は以前の自分を思い出せないままその一生を終える。これはそのわずかな例外に当たってしまった元黒猫とその飼い主の話。
街に新しくできた猫雑貨&カフェ。友人のカフェ巡りに付き添ってその店を訪れた美術部の少年は、そこで目にした絵画から黒猫だった前世を思い出す。前世の飼い主が幸せに暮らしているか気になった彼が塀の外から彼女の様子を伺うと、20代半ばの大人になり、今では猫雑貨屋の店主になった彼女(以下、猫雑貨屋さん)が楽しげに暮らしていることに安心する。
そのまま立ち去って二度と関わらないつもりだったが、彼女が前世の自分の名前を呼ぶのに驚いて足を止める。彼女の飼う新たな黒猫は過去の自分と同じ名前を付けられ、彼女から目いっぱいの愛情を注がれているようだった。自分の居場所を奪われたような、強い喪失感に襲われた元黒猫の少年(以下、黒猫少年)は以前のような関係を取り戻すべく彼女へのアプローチを決意する。
友人で料理の師匠でもある料理部の少女(以下、料理少女)に前世のことを含めて相談すると、猫雑貨屋さんと恋人になりたいものと勘違いされてしまう。前世のことを全く信じず自己完結する料理少女にもうそれでいいやと説得を諦め、まずは猫雑貨屋さんとの接点を持つべく二人は猫雑貨カフェに通い始める。
料理少女は毎度カフェ巡りと称したデートに誘われても身近な女子の気持ちに気づく様子のない黒猫少年に呆れつつ、また一つ一緒に過ごす口実が増えたことを少し嬉しく思っている危機感のない自分にはさらに呆れて、まだ見ぬ恋のライバル(?)の下へ向かうのだった。
二人が店の常連として定着した頃、世間話で猫雑貨カフェの経営状態を知る。客入りは増えてきているもののカツカツだと言う猫雑貨屋さんから店に対しての意見を求められ、二人はここぞとばかりにダメ出しをする。料理少女はおしゃれなカフェスペースを台無しにする軽食メニューの雑さを、黒猫少年は選りすぐりの猫雑貨たちをくすませる事務的すぎる雑貨の並びを非常に残念に思っていた。SNS等での宣伝強化、軽食・デザートメニューを美味しくおしゃれに!もっとかわいさを意識した
協力してもらう以上は──と二人は猫雑貨カフェのバイトとして雇われることになり、料理少女は夢であるカフェでの仕事に目を輝かせていた。一同は猫雑貨屋さんの家でカフェメニューの試作品第一号を作るが、料理少女の料理を口にした猫雑貨屋さんがなぜか泣き出してしまいその場は一旦お開きとなる。
この料理をどこで覚えたのか──取り乱した猫雑貨屋さんが発した問いが心に引っかかっていた料理少女が両親に料理を始めた頃のことを尋ねると両親も首をひねるのだった。初めての料理で超大作を作った娘にうちの子は天才だと盛り上がったものの、どこでレシピを覚えてきたのかはわからずじまい。気にした様子のない両親をよそに料理少女には言葉にできない気持ち悪さが残っていた。
連日の新メニュー開発による資金難と激太りが心配になった料理少女の提案で、試食係として二人の所属する料理部、美術部の面々を召喚すると(材料費は食べる人持ちでお願いした)、猫雑貨カフェと猫雑貨屋さんの自宅は急激に高校生のたまり場と化すのであった。
カフェでのバイトの中、料理少女は、急速に仲良くなっていく黒猫少年と猫雑貨屋さんにヤキモキしつつ、同時にそれを嬉しく思う、自分の中に自分が二人いるような不思議な想いを抱えていた。
間近に迫った文化祭のネタで悩んでいた面々は料理部&美術部合同で黒猫喫茶を開くことを思いつく。美術部員が暇つぶしに描いていた黒猫の絵と雑貨を飾って、猫雑貨カフェの新メニューを提供すれば最高にかわいらしいカフェができるに違いない!ついでにカフェの宣伝にもなるのが決め手だった。
その猫とは思えない人懐っこさから、部員たちのアイドルと化していた黒猫の絵は既に一度に飾りきれないほどの大ボリュームになっており、選別のため品評会が開かれることになる。なぜか猫雑貨屋さんが大昔に描いた
文化祭当日、黒猫少年は遊びに来た猫雑貨屋さんと一緒に文化祭を回ることになる。展示を回りながら何か言いたそうにしていた猫雑貨屋さんを促すと──生まれ変わりって信じる?彼女の口から飛び出した言葉に黒猫少年はギクリとするのだった。
生まれ変わり発言の真意を問えないまま数日が過ぎた頃、黒猫少年は猫雑貨屋さんに頼まれ、彼女の誕生日会の準備を手伝うことになる。自分から誕生日アピールする彼女らしくない行動に違和感を覚えたものの、客足の増え出した猫雑貨屋のバイトに忙殺されてすっかり忘れかけていたある日、話があるという猫雑貨屋さんに呼び出される。ついに正体がバレたんじゃ──期待と不安の混ざった気持ちで次の言葉を待つと、彼女は驚きの言葉を黒猫少年に告げるのだった。料理少女は母親の生まれ変わりだと思う、と。
料理のクセや味つけ、振る舞いや言葉づかい、初めて家に来たとき何も伝えないうちに料理器具の場所を把握していたこと、他にも思い当たる節はいろいろあるけど、何より猫雑貨屋さんの心がそう言っているのだと言う。誕生日前日の交通事故で母親がいなくなり、できなかった最後の誕生日会の続きをしたい(生まれた日が同じ母娘と黒猫による、2人と1猫の誕生日会)。生まれ変わり云々は勘違いかもしれなくて、仮に本当でも記憶のない料理少女には意味がない──完全に彼女のワガママなのはわかっているけれど。
その一方、料理少女は過去最悪の日々を過ごしていた。自分が料理を始めたキッカケはなんだっただろう?カフェをやりたいのはなぜ?──自分にとって一番大事なはずのことが思い出せない違和感は料理少女の中で日に日に大きくなり、料理部でもバイトでもありえないミスを連発していた。文化祭の自由時間に黒猫少年を誘えなかったことや、その頃から裏でコソコソし始めた黒猫少年と猫雑貨屋さんにも料理少女はモヤモヤを募らせていた。
鬱々とする日々の中、黒猫少年から届いた遊びの誘いに二つ返事で飛びつくと、それはいつものカフェ巡りとは趣向を変えた大自然の中のアウトドアなものだった。木炭の火力調整に悪戦苦闘しつつも慣れない環境での調理がだんだん楽しくなってきた頃、黒猫少年から悩みがあるかとストレートに聞かれ、料理少女はもう大丈夫と微笑んだ。彼女の作った料理を嬉しそうに頬張る黒猫少年を見ていたら、彼女の悩みなんてどうでもいいことのように思えたのだった。
料理少女への気晴らしが功を奏したようでホッとした黒猫少年は、彼女の前世かもしれないという猫雑貨屋さんの母親──彼のもう一人の飼い主のことを思い出していた。たびたびタンスやエアコンに登っては降りられなくなっていたヤンチャな黒猫をいつも迎えに来てくれた人、羽虫やバッタに怯える黒猫を助けてくれるのも彼女だった。黒猫少年は少しは恩返しができたかなと頬を掻きつつ、本気の調理モードに入った料理少女の手伝いに戻るのだった。
猫雑貨屋さんの誕生日会当日、主賓は座っているように言う周囲を主賓のワガママで押し切り、猫雑貨屋さんは料理少女と一緒に料理とケーキの準備で忙しく動き回っていた。そこに料理部、美術部の参加者の持ち寄ったごちそうも加わり、軽い立食パーティ並の様相だった。猫雑貨屋さんの希望で開催したプレゼント交換は思いの外盛り上がり、用意したプレゼント(昔母親に渡すはずだったガラスの紅茶ポット)を料理少女が喜んでくれたことに猫雑貨屋さんは胸を撫で下ろしていた。
誕生日会も終わりに近づき落ち着いた空気が流れ始めた頃、疲れたのかウトウトする黒猫を膝に乗せ、黒猫少年は下書きだけ描いておいた絵の続きを描き始める。誕生日会で仲良くケンカするように料理する料理少女と猫雑貨屋さんを描いた穏やかな絵、そこに足下にじゃれつく黒猫を描き足して、黒猫少年は胸にストンと落ちるのを感じた──あの日取り戻したいと願ったのはこの景色だったんだと。
■物語の障害
・黒猫少年は昔の居場所を取り戻したい。
→少しずつ記憶が戻り猫雑貨屋さんと接するうちに、人間の自分では昔のままの距離感には戻れないことを実感してしまう。
→料理少女を含め3人で過ごす日常に求めていたものがあると気づく。
・料理少女はカフェを開くという自分の夢が自分のものじゃない気がして不安になる。
→自分の料理を美味しそうに食べる黒猫少年と猫雑貨屋さん、カフェで思い思いの時間を過ごすお客さんを見ているうちに、やっぱりカフェがやりたいなと思いを新たにする。
・猫雑貨屋さんは家族の誰もいなくなった故郷で暮らすのが少し寂しい。
→母の生まれ変わりへの確信から、いなくなった家族が本当にいなくなったわけではないと知る。
→亡くなった黒猫、祖母、父親もきっとどこかで生きている、そう思うことで少しだけ寂しくなくなる。
■登場人物
・黒猫少年
高校一年の少年。黒猫の前世を持ち、駅前にオープンした猫雑貨屋に行ったことで過去の自分を取り戻す。キッカケは猫雑貨屋に飾ってあった、自分の描く絵とよく似たタッチの構図違いの絵。机に向かう成人女性と仕事の邪魔をする黒猫を描いたもの。
昔から見知らぬ少女の泣き顔、絵を描く少女、仲の良さそうな母娘の姿など、不思議な光景が脳裏にちらつくことがあり、記憶に留めるためにその少女の真似をして絵を描くようになる。自然と足下から見上げるあおり構図や高所から頭のツムジを見下ろしたようなものが多くなり、描いた本人も首を傾げている。
スイッチがはっきりしていてだらけているときと真面目に働くときのギャップが激しく、一旦動き出せば勉強、運動、遊び、何にでも真剣に取り組むタイプ。床でゴロゴロ転がっているか机に突っ伏していることが多いのでよく周りにイタズラされている。
美術部と料理部を兼部、元々美術部にいたところを料理少女に誘われて料理部へ。少数精鋭の料理部で希少な男子部員として可愛がられており、時折師匠である料理少女の家にも料理を教えてもらいに行っている。動機は母親の料理スキルが微妙なので弁当ぐらいは自分で作りたいというとても口に出しづらいもの。
生まれ変わりについては自分に起きたのだからきっと世界中で普通に起きているのだろうなと考えている。世間であまり話題にならないのは記憶が戻るのがレアなのか、変に思われないよう生まれ変わった人が言い出さないだけなのか。
・一代目黒猫(黒猫少年の前世)
まっくろな日本猫。故猫。猫雑貨屋さん母が自分と娘と同じ誕生日を持つ黒猫に運命を感じてペットショップから買ってくる。
虫に驚いて逃げ出すビビリで放し飼いにされていたもののもっぱらインドア派。タンスやエアコンの上に登っては降りれなくなるので猫雑貨屋さん母がせっせと迎えに行っていた。
ある日突然飼い主2人が姿を消し、近所のお姉さん(黒猫少年の母)が代わりの世話にやってきたことに困惑するも、しばらくしてギプスをつけた猫雑貨屋さんが帰ってきたことに安心する。
その翌年のこと、10歳近い高齢で、涙で顔をぐちゃぐちゃにした猫雑貨屋さんと来世の母親に見守られながら大往生する。
・料理少女
高校一年の少女。生まれ変わる前は猫雑貨屋さんの母親だったが当人に覚えはない。
教室で不思議と気になった黒猫少年と仲良くなり、おかず交換で彼女の弁当を絶賛した彼に嬉しさのあまり料理を教えることになる。黒猫少年を意識するキッカケとなったのは料理をする母娘を足下から見上げる不思議な構図の絵だった。
黒猫少年に異性として好意を持っていて、料理教室にかこつけて自宅に誘ったりカフェ・レストラン巡りのデートをセッティングしているが黒猫少年に全く意識した様子がないので長期戦を覚悟している。彼女の料理教室やカフェ視察がガチすぎて色気も何もなくなっていることに当人は気づいていない。
遅めにできた子供のため両親に大変甘やかされて育ち、基本的にノリと勢いで生きる大雑把な性格だが、こと料理については真剣で、丁寧に、宝物を扱うように作り上げていく。猫雑貨屋さんの料理が超ふわっとして雑いのでバイトの身でありながらガチギレすること数回。黒猫少年は熱の入りすぎた彼女にも真剣に応えてくれる数少ない友人である。
将来的にカフェを開こうと決めているがそのキッカケが思い出せず、最近それが気になり出して、時々集中できずに料理を失敗させてはへこんでいる。知らないうちに持っていた将来の夢、知らず知らずに知っていた料理のレシピ、当たり前のようにできていた様々な特技、それらが急に不気味なものに思え始めた。
最近まで両親の都合で遠い場所に住んでいたが高校に上がる年に両親の故郷に引っ越してきた。
・猫雑貨屋さん母(料理少女の前世)
亡くなった当時40歳前後。故人。黒猫少年の元飼い主のうちの一人。料理少女の母親の勤める病院で看護師をしていた。
無類の猫好きで自分のために黒猫を飼うことにしたが、娘に黒猫が懐いてしまったので大いに拗ね、娘と黒猫の世話の奪い合いをする大人げない母だった。夫は娘が小学校に上がる年に病気で亡くなっている。
看護師の仕事が体力的にきつくなってきたら、趣味の料理を活かして隠れ家的なカフェを開くことに決めていた。家族や親戚が若くして亡くなっていることや仕事から死を身近に感じていて、死んでも誰かの印象に残るような生き方をしたいなと思っていた。
自分と娘と黒猫、2人と1猫の誕生日の前日に娘とプレゼントを買いに出かけたところ自動車同士の衝突事故に遭う。本人は即死、娘は重症。皮肉にも買ってきたプレゼントは無事だった。
料理少女の母親は彼女の同僚兼友人。黒猫少年の母親は彼女の年下の幼馴染。田舎の世間は狭い。
・猫雑貨屋さん
20代半ばの女性。黒猫少年の元飼い主のうちの一人。
猫モチーフのグッズを集める趣味が高じて猫雑貨を専門に取り扱う雑貨屋を始める。都市部の大学を出てそのまま都会の雑貨屋に3年勤めた後、自分の店を持つことにする。はじめは都市部に店を出すことを考えていたが、祖母の葬儀で戻ってきた生まれ故郷に懐かしさを覚え、勢いのままに地元での出店を決める。
基本真面目だけど一番大事なところで面倒くさくなって手を抜くダメな社会人。バイトに忙しかったことから料理は速度重視のいい加減なものばかりで、カフェの軽食メニューのひどさに料理少女と何度かケンカになる。
元々友達は多い方だったが、早くに両親を亡くした関係で高校からバイトばかりしていたため青春らしい青春は送っておらず、異性にあまり耐性がない。
母になぜカフェが夢なのか尋ねたとき返ってきた言葉が心に残っていて、夢だった猫雑貨屋にカフェを組み合わせることにする。「自分がそこにいたことで誰かの人生にちょっとでも変化があったら、素敵だなぁ。それだけでもう生きてた意味があるじゃないかなって」とは母の言葉。できるだけたくさんの人に自分の足跡を残したい──天涯孤独になった今では母の気持ちが少しわかる気がしている。
誕生日が母親と黒猫と一緒だったので毎年誕生日には二人と一猫でプレゼント交換をしていた。母からもらったプレゼントは今でも大事にしまってある。物心ついて初めてもらったプレゼントである色鉛筆で絵を描くようになる。題材はもっぱら黒猫なので色鉛筆なのにモノクロちっくになってしまうのが悩みだった。
黒猫少年の母親は猫雑貨屋さんの年上の幼馴染。黒猫少年とは彼が小さいときに何度か会っていることをバイトの履歴書を受け取った時に思い出したが、彼が自分を覚えていなかったことにガッカリしている。
料理少女の母親は猫雑貨屋さんが交通事故で入院していた時の主治医、母の同僚で、家にもよく遊びに来ていた顔なじみ。
・二代目黒猫
もうすぐ1歳になる遊びたい盛りの猫。猫雑貨屋さんが地元に戻ってきた際に知人のツテで引き取られる。猫雑貨屋さんが前に飼っていた黒猫にとてもよく似ていて、運命を感じた彼女から同じ名前を贈られる。
人懐こく決定的に警戒心が足りていないのでおそらく自然界では生き残れない生粋の家猫。料理の試食で遊びに来た料理部、美術部の面々に可愛がられており、彼ら彼女らが暇つぶしに描いた絵だけで軽い展覧会状態である。
■舞台
都市部から少し離れているが田舎とも言い切れない中途半端な街。大学進学で都市部に出た人たちも一定数戻ってくる程度には栄えている。
猫雑貨屋さんの自宅は昔ながらの日本家屋で、無駄に広い家と庭は黒猫の遊び場になっている。春から秋にかけて涼しいエンガワで寝転がるのが家主と黒猫のお気に入りである。
■猫雑貨カフェの改造計画メモ(議事録)
・軽食・デザートメニューを美味しく、オシャレに!
・料理の見た目・味・量、もう全部大味すぎます
見た目と味についてはレシピから改良!量も少なめがうれしいかも
・猫雑貨屋なら料理も猫プッシュがいいんじゃ?
有名どころはどんなのがある??
↓
軽食:肉球サンドイッチ、ねこパン、ねこ顔オムライス、ねこも木から落ちるカレー、他には?
デザート:肉球マドレーヌ、ねこ顔マフィン、ねこ風呂ぜんざい、みたらしにゃんこ(団子)、ねこしっぽケーキ、ねこフォンダンショコラ、黒猫マカロン、切り株によじ登る黒猫のブッシュドノエル
→作り置きできる?→要試作!!
・食器も猫雑貨で!お店にある黒猫しっぽ皿とか黒猫のペアカップ、猫顔付き透明グラスとかすっごくかわいいと思います
・雑貨の並べ方事務的すぎる
・猫雑貨がかわいくてお店もオシャレなんで余計に残念・・
・お店のインテリアなんじゃ?と錯覚するぐらいがいいと思う
→在庫分はどーする?→収納の棚やバスケットにしまっちゃったら?
・キーホルダーとか小物をインテリアにするの難しくない?
→壁に小物を掛ける?あれ何ていうんだっけ壁掛けフック?ハンガー??
→売店エリアみたいなの作るとか
■その他設定
・生き物の魂は人に憑くもので人伝いに移動する。基本的には死んだ時に近くにいた人に、もしくは魂が憑いている人が接した人に。近くに魂がないと子供は生まれない。
・人の長距離移動がない限りは魂はその土地に留まるため、その土地の人は前世前前世の関わりの深い人達ばかりである。これが故郷に戻ると感じる不思議な懐かしさを生んでいる。
・前世での未練の強さに応じて現世への影響の出やすさが変わり、記憶と同じように古い前世前前世ほど影響力が弱まっていく。
・黒猫少年の過去のできごとに対する想いは彼が人間になってからのもので過去の黒猫が本当のところどう思っていたかは黒猫少年にもわからない。魂に過ごしてきた日々の記憶のようなものが付随していてそれを垣間見ることで喜怒哀楽が少しわかる程度。
・猫雑貨屋さんの自宅にある無数の傷跡(一代目黒猫作)を見る度に黒猫少年は申し訳ない思いで一杯だった。二代目黒猫が同じ後悔を味合わないように元同族として必死の説得を繰り返しているが、黒猫はじゃれるばかりで伝わった様子はないのでお手上げ状態である。
・猫雑貨屋さんは黒猫、祖母、父親の生まれ変わりは探さないことにする。探し方がわからないし、仮に見つかっても人間以外に生まれ変わっていたらきっと困ってしまうから。
黒歴史の小説プロットをネタ帳から掘り起こしてはさらしていく場所 あぶらる @aburaru
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