第3話 熱い夜!

 晩ごはんを食べ終わった後は、食器を洗い水浴びをし自室へと向かう。

(リンはもういるだろうな)

 ギシギシと音を鳴らす階段を登り自室に着き、一度深呼吸。

(リンとは何回かやっているとはいえ緊張するな・・・)

 緊張をほぐれたと思ったところでドアノブに手を掛け、もう一度深呼吸した後ドアを開けた。

「リンいるかー?」

 そう声を掛けて部屋の中を見渡すと、何やらベッドがもぞもぞと動いている。

(何してるんだ?)

 そう疑問に思い掛け布団をめくると───。

「(スゥーッ、ハァーッ、スゥーッ、ハァーッ)」

 リンがネオの枕を顔をにうもらせて匂いを嗅いでいた。

「えっ、ちょっ!リン!?」

「はっ!私としたことがあっ!?」

 リンはネオが居たことに気付き、今してたことがバレてしまった。

「ね、ネオ?これはっ、その、違うのよ?」

「な、何が違うの?」

「えーと・・・」

 リンはもの凄く目を泳がせ、言い訳を必死に考えていた。

「そ、そう!そうよ!エリーとミリーが枕でネオの匂い嗅いでいたから私も嗅いでみたいという好奇心でつい・・・」

「えっ、エリーとミリーも嗅いでたの?」

「う、うん・・・」

 俺は複雑な気持ちだった。女子から興味を持たれているという嬉しさと、自分が知らない内に枕の匂いを嗅がれていたという恐怖。

「せめて俺が居ない時にしてくれ・・・」

「うんっ!」

 リンはとても嬉しそうに頷いた。

「ネオ・・・」

 リンが自分の隣をポンポンと手で優しく叩き、来いと誘う。

「ん・・・」

 ネオはそれに応じ、リンが願った通りふたりは熱い夜を過ごした───。

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