宗教の統一と多様な宗教の尊重と部族集結
前回、ラインテルン公国の都市戦で圧勝しアルゴール教という宗教を知った。
そのためベルゼブブ崇拝を強めるために宗教改革を行うことにし、ラインテルン公国との戦いで捕虜となった2人の小僧と大神官に布教をどうするのかを
フルカス宗教省大臣兼ベルゼブブ崇拝布教最高指導官と共にベルゼブブ、ルシファー、アモン、ロノウェ、エリゴスの6人と2人を含めた2人の会議が行われた。
「まずはこの国の宗教事情はどうなっている?」
「ベルゼブブ様崇拝と拝魔教、アルゴール教、精霊樹信仰の4宗教があってベルゼブブ様崇拝が一番多く6~7割 拝魔教と精霊樹信仰が2割 アルゴールが1割っていう感じだよ。クックックッ」
「おぅ… ただアルゴール教の教会が破門扱いになったこともあってアルゴール教徒が精霊樹信仰と拝魔教に分かれてる感じだな。大神官長も死んだこともあって周りの諸侯が討伐を求めることは必死だろうな。」
「アルゴール総教会はカンカンに怒って僕と大神官様を殺せと命じたって聞いたけど?」
「むっふふふ 吾輩がいるから手は出せんよ。」
急に現れたサレオス 周りはびっくりした。
「どうしたのだ?大事な御前であるぞ」
「ラインテルン公国軍8万がラインベルに向かって進軍中だ。若造が率いている。だが、罠を仕掛けて足止めはしている。」
「分かった。引き続き監視しておいて」
「分かりました。」
黒い煙と共に消えていくサレオス それに驚くアレクサンドルとクロワロ
「会議としてはベルゼブブ様崇拝と精霊樹信仰をそれぞれ認める感じにしよう。アルゴール教は奴隷を容認する宗教だから」
「それがいいだろうな。アルゴール教徒は改宗すると判断してるようだしそれにラインテルン公国軍が来てるようだし」
「戦争続きの国政ですな。治安維持庁としては戦争を控えてもらいたいですが仕掛けて来るのであれば…」
「わかりました。ラインベルにいる部隊は結界を 神将 イフリートとシヴァは敵を一掃してください。」
「分かりました。アラリスクという城塞都市を落としてもよろしいですか?」
「良いでしょう。但し降伏勧告を出してからにして下さい。」
「分かった。ベルゼブブ様の為にも落としてみせる。それに近くにはエルフの隠れ里がある。」
「そこもにいるエルフたちもこの戦いに参加させ、周りのエルフやコバルトなどの諸民族及び少数民族を巻き込んで行きましょう。」
「なるほど エルフたちを巻き込むことで領地を広げ国民を増やしつつも森の中に入ればエルフの庭だ。いくら、魔道士でも森の中ではいい的となり戦闘の訓練にもなる。」
「そうしたものを精霊軍、エルフ軍、コバルト軍に分けて各地に置いておけば迂闊に手を出させなくさせる作戦 精霊樹があるこの地域では精霊や妖精、コバルト、エルフなどは無敵同然ですからね。」
ラインテルン公国軍はエルフたちなどの少数民族の攻撃や地形を上手く利用したゲリラ戦法に苦戦を強いられ、城塞都市アラリスクはイフリートとシヴァに攻撃を受け、援軍要請による混乱の内に城主以下800人が討死 ラインベルに向かっていたラインテルン公国軍も死者2万 重軽傷者3万人近くも出る大損害を被ることになり、エイカード、ラインベル、テルトカールド、アラリスク地域の割譲と戦争賠償金45000兆ダガル 日本円にして4京5千兆円もの多額を請求され、圧倒的不利の中での講和会議となった。
ちなみに逃げ出しエイカード城主はラインテルン公国の首都ラッセンベルクに居て無事であった。
「これで暫くは戦争を仕掛けては来ないでしょうし即決払いの5000兆ダガルでエルフの都市 コバルトの都市 妖精の都市 何何のだけの都市も作れるようになりましたぞ。」
「えぇ、これで気兼ねなくそれぞれの宗教だけではなく文化や伝統を守りつつもお互いに発展出来る平等な社会になりつつあるのかな。」
「完全な平等なんて無理だね!! これだから悪魔は!!」
ラインテルン公国有力貴族であり国王の補佐を行う左大臣で捕虜となったテッラフールである。
「全くこいつは口が減らない奴ですね。」
頭を踏みつけられぐりぐりされるテッラフールを見てやってもらいたいと思うルシファーであった。
「私たちの領地は8個になったんだ。そうか、武神と悪魔、エルフ、妖精、精霊が支配していた地域をひとつの国したからか。都市も村も街も増えつつあるし領地としてはまだまだ小さいかな?」
この会話をしてる間も頭を踏みつけられているテッラフール 扱いは雑なのである。
「それにしてもどれだけの部族がいるの?」
「はい、私たち悪魔族、エルフ族、コバルト族、ゴブリン族、リザードマン族、ゴルゴーン族、ケンタウロス族、獣人族、妖精族、精霊族、巨人族、小人族、グリフォン族、ブリザードウルフ族、ピクシー族、半獣族、半魔族、ファイヤーウルフ族の20種類ですね。他は人間とベルゼブブ様の眷属であるタランチュラやハエなどといった虫ぐらいかと虫を種族と呼べるのかは分かりませんがね。」
まだ踏まれていたテッラフールは泡を吹いていた。
「あっ 忘れてた。」
すぐに医務室に運ばれていく。
「今のところ私たちの傘下の部族は悪魔族、エルフ族、コバルト族、ゴブリン族、精霊族、妖精族、ピクシー族、ケンタウロス族の8部族がこの国の地域下にいます。それぞれ独自の都市と文化を持ち、ベルゼブブ様の崇高なる思想の下 家を全ての部族が持っていることになります。」
「全部族と会ってみたいな」
そう思っていると地響きがなっている。ドシンドシンドシンドシンっと 城の近くに巨人族の族長がやってきた。小人族の族長は方に乗っている。
「ここにベルゼブブ様が建国されたと聞いたのだが本当かーい?」
「本当ですよ。お久しぶりです。ドラゴル様、テアトル・フェドル様」
「久しいな。ルシファー ベルゼブブ様に合わせてもらいたい。」
ベルゼブブが虫の神輿に乗って巨人族族長に近づくと手を差し伸べられた。
手の上に乗ると顔が近くに寄せよーく見つめる。小人族族長も近くに寄ってきた。
「間違いない!!本当にベルゼブブ様だ。本当に復活された。」
ポカーンとしている思い出せないのでベルゼブブは 聞いてみることにした。
「どなたでしょうか?」
「私はドラゴル 巨人族族長でございます。」
「私はテアトル・フェドル 小人族族長でございます。」
「まだ完全には記憶は戻られていませんが特別なお力を持っているようで戦略も謀略もまさに神のごときでございます。」
「私たちも臣下としてここに住まわせてもらっても良いでしょうか?」
「構いませんが… 巨人族と小人族の皆さん全員分の家を作ります。新しく手に入れたアラリスクに」
「なるほど ラインテルン公国の国境に住んでもらうことで抑止をしてもらうのですね。」
「はい、それぞれの都市ではラインベルはエルフ族族長のタフィーラドさん、エイカードを精霊族族長レナードさん、テルトカールドを妖精族族長パランドさん、首都ファラキアをコバルト族族長カフィーゼさん、バイエドリントをゴブリン族族長イドラドさんが市長を務めていただき、エルフの隠れ里であるパラディオンをタフィーラドさんの子息タフィーロラさんに任せています。」
「なるほど 各族長を市長にした訳ですな」
「それはなんと素晴らしい案だ。」
「2人はホワイト・アルートラとホワイトサントゥクスナという名の都市市長を務めていただき、都市新設の最高責任者として、工事の指揮を任したいと思います。」
「いい考えですね。前の地名をそのまま都市名にすることで統治度を上げるんですね。」
「はい、しっかりと守っていきましょう。」
巨人族と小人族はそれぞれ移住を開始 着々と事が進み巨人族の家は城壁にくっつく形で作られ、小人族の家は精霊樹の上に作られた。
精霊樹の上に作られた理由の一つは小人族と妖精族、精霊族、ピクシー族は木の上に家を作る習慣があるため、城壁内にある木は切られたり木材加工されたりするため、作ることが出来なかったためである。
「これでみんなの家が完成出来ましたな。新しい都市も西側に巨人族の都市であるホワイトサントゥクスナが小人族の都市であるホワイト・アルートラが完成し、支城も建てられ支城主が置かれた。
織田信長 ラインベル支城主
武田信玄ホワイトサントゥクスナ支城主
上杉謙信 グラディウス市市長
徳川家康 ラオル市市長
毛利元就 テオール市市長兼国防軍参謀本部特務参謀長
山県昌景 ホワイトサントゥクスナ支城代
本多忠勝 ラオル市副市長兼国防軍第二軍総副司令官
井伊直政 財政会議議員兼エイカード副市長
安倍晴明 国家安全保障会議筆頭理事兼魔法軍総司令官
酒井忠次 財政会議議員兼パラディオン支城主
山本勘助 国防軍参謀本部特務参謀次長兼バイエドリント支城主
島左近 国防軍参謀本部特別参謀兼エイカード支城主
大谷吉継 国防軍参謀本部特別参謀兼ホワイト・アルートラ支城主
に任命され、武神の人事無事に行われ宗教について聞くことにした。
「巨人族は何を信仰していますか?」
「テアトロンという太陽神です。ここではテアトロン信仰は無くベルゼブブ崇拝が人気あるとか聞きますがどうなさるおつもりで?」
「私はアルゴール教以外の宗教また信仰を認めるつもりです。奴隷を黙認する宗教良くないこととし学校を開設させました。」
「それは素晴らしい。周辺諸国の識字率ははっきり言って4もいかないと言われています。字を書けなくても生きてはいけますが奴隷になるか軍人になるかのどちらしかありません。」
「はい、私はそんな状況を変えます。だからこそ、宗教を統一して読み書きを出来るように学校を作らせ、軍人になるための勉強 医者になるための勉強
そして自由に職業選べる国にするために憲法を作ります。」
「憲法は明日までに公布し周辺の村や町送り、移住を促します。低税収でも戦争賠償金でかなりお金を持ってますからね。」
明日、発布される憲法とは ラインテルン公国はちゃんと払うのか?
期待です。
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