文章は肉厚で噛み応えがあり、ストーリーは濃く万人に通じるであろう味付け。何より、口に入れて飲み下すまで、ずっと”熱い”物語でした。燃え盛るような主人公の原動力が常に物語の芯で滾っていて、読んでいて非常に心地良かったです。読んでいる最中に完結を迎えたのですが、嬉しいような、皿が空になった時みたいに寂しいような、そんな不思議な感覚に陥りました。感服致しました。