66時限目【お茶会】
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天の川タウンから遠く離れた聖域、
その真っ白な道に、いつもより少しお洒落に着飾った大天使ガブリエルがいた。
大天使ガブリエル、
容姿端麗な彼女だが歳は500を超えている。
そんな彼女の向かう先とは?
今回は大天使に密着、神の視点で追うぞ!
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彼女がお洒落に着飾っているのには理由がある。
本日は四大天使が頂点に君臨する大天使長ミカエルの自宅でお茶会と言う名の四大天使会議が行われるからである。
勿論そこには後輩にあたるラファエル、ウリエルも参加する。
永遠に続くような、そんな真っ白な聖域を暫く歩くと目の前に光の扉が現れた。
その神々しい扉の先が大天使長ミカエルの自宅である。ガブリエルはその光に掌を添える。
すると彼女の身体は光に包まれ、吸い込まれるように消えてしまった。
転送された先はこれまた一面真っ白な部屋でその中心には大きな正方形のテーブルが。勿論、真っ白だ。
もはや言うまでもなく真っ白な椅子には先に到着していた後輩大天使、ラファエルとウリエルの姿があった。
「ふふっ、ガブリエルさん、遅刻でございますよ?」
瑞々しいスカイブルーのツインテールに水色の瞳が特徴的なラファエルはバッチリ着飾った絶世の美女ガブリエルに微笑んだ。
おっとりとした癒しの雰囲気が大天使としての品格を漂わせている。
「おおー、姐さんは今日も綺麗なのだー! その美貌を保つ秘訣を是非とも伝授していただきたいのだ!」
こちらはウリエル、
四大天使では一番歳下で金色に輝く背丈と変わらぬ程の長さの髪が特徴的だ。小さな身体も長い髪に隠れてしまっている。
瞳の色は金色で、そのキラキラした瞳で憧れの大天使ガブリエルを見つめる。
「ラファエルさん、ウリエルさん、ごきげんよう。娘が中々外出するのを許してくれなくて困りました」
大天使ガブリエルは優しく微笑んで空いていた真っ白な椅子に腰掛ける。椅子に腰掛けるだけでもいちいち神々しい大天使ガブリエルに見惚れる2人の後輩大天使は頬を染めた。
「娘さん、元気でございましたか? 中々会えないので甘えたかったのでしょうね、ふふっ」
「2世ちゃんも中学生、時が過ぎるのは本当に早いのだ!」
「ふふっ可愛くてつい私も甘やかしてしまいます。大天使ではありますが、母としてはまだまだですね、あの娘の笑顔を見ているとつい」
大天使ガブリエルは優しく微笑む。
話していると奥から声が聞こえてくる。
大天使長ミカエルである。
桜を思わせる淡いピンク色のミディアムヘアに済んだ青い瞳。その瞳には何かを宿しているようで綺麗な模様が浮かびあがって神秘的である。
真っ白な肌にプックリとした唇は少女のそれを彷彿とさせ、まるで人形のようだ。
ミカエルは紅茶を運んで来てくれたようでそれぞにその自慢の紅茶を差し出した。
「ごきげんよう、ガブリエルさん、ラファエルさん、ウリエルさん。よく来てくれましたね」
とても丁寧な角のない滑らかな物言いは大天使長としての品格そのものである。
大天使長ミカエルは空いた席に腰掛け集まった大天使達に視線を送る。
「今日は、大事な話があります」
3人の大天使はミカエルの言葉に耳を傾ける。
「
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四大天使がついに動き出したか!?
メタトロン率いる反対組織vs四大天使の戦いはもはや避けられないのか?
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