第7話 昼休みの会話
【学校】
昼休み、華鈴は多味子と雨音の2人と一緒に昼食を取りながら、ゲームセンターでのことを話す。
「あんなヒョロっこいのがあの朝霧力男を倒したって!?。信じられないねえ………」
「ふしぎ〜」
もとより女である多味子は、その筋肉質で高身長な外見から一部の男子にも恐れられるほど強い。空手をやってるのもあり、そう簡単に喧嘩で負けることはないが、力男には勝てないと戦わず分かっている。
それは雨音も知っている。この2人はかなり長い付き合いで、多味子が勝てる相手と勝てない相手は何となくわかる。
だからこそ、開人が力男に勝てたことに驚いているのだ。
「えっと、解放極拳?という武術で戦ってましたね」
「カイホウキョクケン?。聞いたことねえな」
「あまねも〜」
解放極拳。知ってる者などほぼいない武術。そもそも、解放極拳は武術というより、技法に近い。
人間が本来出してる能力はリミッターがかかっており、それを無理やり開放、極原の力を利用した拳法。
だが、普段使っている以上の力を使うため、体の負担は大きく怪我をしやすいため使い手も少なく世に知られることなどなかった。
「私が知る限りの武術なんて、空手と柔術、剣術に合気道。少林寺拳法や中国拳法。あまり知られてないのだと、カポエイラとかラウェイとかだな」
「ほかにも〜、シラットとかボビナムとか」
「それだけ知ってるお2人でも開人くんの解放極拳は知らないですか………」
「まったく知らないな」
「おなじく」
(解放極拳………いったい何処で)
一方 開人
「へ………ヘックション!」
「お、風邪か風邪なのか?」
「なに嬉しそうにしてんだこの野郎」
華鈴達と同時刻に開人と常幸は教室で
この学校は食堂が使えない日がある代わりに購買がある。メニューのバリエーションが割と豊富でパンはあんぱん、食パン、カレーパン、メロンパン、焼きそばパンetc.
サンドイッチや飲み物も様々。そんな中、数が特別多いわけじゃないので、争奪戦が起きる。
今回、開人の努力という名の
「相変わらずすげえな、4つも取ってこれるなんて」
「本当はまだ取れるけど、取りすぎたらな」
「あ〜な………解放極拳?てのも使いすぎは無理なのか」
(………近いうち、師匠のとこに出向くか)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます