珍兵器歓談(リアル編)・YB-40とDo-200(3)
YB-40の拠点はイギリスであり、イタリアでP-38に迎撃されるより、ドイツ爆撃でDo-200(B-17)と遭遇する方がありそうに思えます。
「まぼろしの爆撃機」の作者は「岡芳輝」氏。改めて検索すると軍事関係の著書や訳書が何冊かありました。小説の著作はないようで、実際先のストーリーも、子供のころの私はノンフィクションとして読んでいました。作中にはドイツに鹵獲されてバルカンクロイツが描かれたB-17の写真もありましたしね。
この文章で、鹵獲されたB-17を運用している部隊とされたドイツ空軍の第200爆撃航空団は実在し、実際にB-17も輸送機などとして運用していたようです。
また、スパイの降下や、襲来するB-17爆撃隊への浸透なども行ったとも言われています。まさに、まぼろしの爆撃機…。
ですが、その浸透任務については、連合軍のパイロットによる目撃談もあるようなのですが、内部からの情報は一人の捕虜の証言だけであり、真偽は定かではないようです。まあ戦時国際法違反を問われかねない行為ですしね。
ドイツのB-17による浸透戦術がはっきりしない以上に、YB-40による撃墜はさらに定かではなく、検索しても引っかかるものがありません。
となると「まぼろしの…」は、これらの情報とケイデンの描いたエピソードを基に生み出されたフィクション、と考えるのが妥当に思えますが、岡氏の創作なのか、他の誰かが創作したものを岡氏がノンフィクションとして描いたのか、はたして…。
YB-40の戦果、イタリアのP-38の活躍(いや、一機は撃墜したようですが)、ドイツのB-17の活躍…すべてが曖昧模糊とした霧の彼方にかすんでしまったようです。
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