珍兵器歓談(リアル編)・ホ301機関砲(5)

 ホ301とは直接関係ないのですが、ふと思ったのです。

 ホ301を積めるという事は、二式単戦『鐘馗』にも、零戦と同じ海軍の九九式二〇ミリ機銃が積めるのではないでしょうか。

 鐘馗がそのままでは陸軍のホ5・二〇ミリ機関砲を積めず、だから鐘馗にハ四五発動機(海軍で言う『誉』エンジン)を搭載するキ44・III型の構想では、主翼も改設計される予定でした。最終的にはキ84『疾風』へと変わっていくのですが。


 ちなみにホ301は、全長1500mm 重量40kg。

 ホ5・二〇ミリ機関砲は、全長1444mm 重量37kg。

 九九式・二〇ミリ機銃(一号二型)は、全長1331mm 重量23kg。


 全長と重量だけなら、ホ301よりどちらも小さいですね。

 しかしホ5の場合、元となったホ103同様、機関部(本体)が大きく角ばっているので、ホ103が収まる主翼内空間にもこちらは収まらないようです。

 一方、ホ301と九九式機銃は機関部も含めてかなり細い。正確な各部の寸法は分かりませんが、ホ301が積めるなら、九九式機銃が積めない事はないように思います。もちろん銃身は突き出すと思いますが。

 機首に12.7ミリ二門、主翼に20ミリ二門装備の鐘馗、見てみたかったですね。

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