珍兵器歓談(リアル編)・ホ301機関砲(4)
ホ301の弱点を改善するのが難しいとしたら、別の活用法はないでしょうか。
一つ考えたのは、地上で使えないか?というものです。
実はその妄想の後、『ミリタリー・クラシックス』誌の20年秋号でこがしゅうと先生が、連射できる擲弾筒として転用すれば、と書かれていて嬉しかったですね。
ただ、ビンボーな日本軍ですから、こんな銃で連射したらすぐに弾が無くなっちゃいそうですけど。
『日本陸軍航空武器』という書籍にて、ホ5・二十ミリ航空機関砲をゴムタイヤ付き車台上に銃架で固定し野戦武器に転用したものの写真がありました。とはいえ、ホ301の場合、あのくらいの台車で反動を吸収できるかは微妙な所ではありますが。
一つ思ったのは、もしこの砲用の成形炸薬弾を開発できたら、九四式装甲車くらいの小型装軌車に装備して戦車駆逐車として使用できないか、というものです。
とはいうものの、ライフル砲である事が成形炸薬弾の威力を減衰させる事に加え、40ミリという対戦車兵器としては小口径であることなど、例えばM4シャーマン戦車の正面からでは貫通する事は難しいでしょうね。しかし装軌車両で相手の側面を狙えるように潜伏するのは困難ですし。やはり無理でしょうか。
ここはやはり、二式単戦によって戦車後部上面を狙うタンクバスター的使用法でしょうか。もしホ301用成形炸薬弾などと言うものが可能でしたら、ですが。恐らく榴弾では上面と言えど厳しいでしょうから。
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