V作戦の主役たち・派手! ガンダム!
V作戦の主役、といえばなんといってもガンダムですね。
ガンダムを兵器として考えると、オモチャじみて見えますが(メタ的に言えば実際オモチャなわけですが)、私は案外真面目に説明できるのではないかと思っております。
ガンダムと言えば、フランス国旗をイメージしたトリコロール(と一部黄色)の派手なカラーリングが印象的です。ちょっと兵器の塗装とは思えない。まあガンキャノンやガンダンク、それどころかホワイトベース(WB)もそうなのですが。
(余談:そう考えるとGガンダムのガンダムローズはガンダムの原点回帰と言えるのかもしれませんね。意外にもw)
しかしこういうカラーリングを施された兵器は実際にもあります。もちろんイベント用の特殊なカラーリング以外に。
私が思い浮かべたのは、YF-16試作戦闘機のデモンストレーターです。
本来一部空軍関係者の自主企画のようなプロジェクトだった軽戦闘機。その有効性を証明するためのデモンストレーターは、鮮やかなトリコロールに塗り分けられています。こちらはアメリカ国旗のイメージですが。
もちろんガンダムは、自主開発プロジェクトではないでしょう。アピールする相手は、連邦軍の上層部ではなくジオンだったと思います。
ジオンがモビルスーツ(MS)なるものを開発していると知った連邦としては、通常兵力でも圧倒的に上回る上に、MSにおいてもジオンをはるかに超える機体を作る事で、ジオンに戦争を諦めさせるという意図があったのではないでしょうか。
長らく治安維持中心であったであろう連邦軍。しかしジオンの武装化により、外敵に準じる脅威が現れた事になります。軍の開発予算も増加した事でしょうし、それをつぎ込んだ兵器の威力をアピールする事で戦争を防ぎつつ現状維持できれば、軍としては願ったりかなったりな訳です。
その為のカラーリングであり、弁慶の如く盛られた武器であり、Gファイターとの組み合わせで生み出される過剰なまでの多用途性だったのではないでしょうか。
しかしその前に戦争が始まってしまい、サイド7で試験を進める段階になっても、カラーリングは変わりませんでした。これらRX計画の機体を実戦投入する予定はなく、ジャブローに直接下ろしてGMの開発生産に寄与させるはずだったからでしょう。
そう考えるとかなり辻褄が……え? じゃあなぜ北米に降りる羽目になった後にも迷彩や目立たないカラーリングに塗り替えなかったのかって?
……きっとWBにペンキを乗せ忘れたんでしょう!(脱兎)
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