第11話 その後の話

 その後、俺とファリルは屋敷に戻り、次の日の朝、ヘリサナに連れられてファリルは帰っていった。また来るっと言い残して。そして俺は砂漠の処刑場近くの違法宗教団を十字架に吊るして生き埋めにした場所に向かった。そして指導者と思われる人の近くに地下に続く階段があったが、ずっと行けずにいた場所を意を決して向かうことにした。そこにある立て札を見つける。そこには古代文字で書かれていた。しかし俺はその言葉を覚えていたため、読むことが出来た。

 そこには『同性愛者の墓場』と書かれていた。どうやら昔にも同性愛者がいたそうだ。奥に行くと男同士の同性愛者の夫婦の遺骨があった。その者達だけ名前が綴られていた。『アルデス夫妻』と。

 俺たちはこの場所を国民に公開することにした。負の遺産として。

 それからはまたファリルたちがやって来て、これからの事を話し合う為に。俺たちは晴れて夫婦?になったため国を合併させる事にした。そうすると国名をどうするかと悩んでいたが、あの遺骨の夫婦からとって『アルデス国』に命名した。

 問題なのはこれからだ。どちらに住むかだ。ファリルの家臣の意見だと、今まで通り自分の城に住むという提案。それは俺が却下した。せっかくなれたのに、離れ離れにはなりたくない。そこでヘリサナはファリルとヘリサナ、一部の家臣は俺の城に住むのはどうだろうかと。だとするとファリルの場所はガラ空き状態になってしまう。

 ヘリサナは自分たちにいる五人将をそちらに居てもらうようにした。ヘリサナの提案にファリルも賛成した。そして即座に俺とファリルの結婚式がすぐに執り行われた。もちろん俺が女側だけどね。


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 その後のエリサナ国のことだが、王女様は今は勉学に励んでいるそう。ヘンネル学院で。毎回毎回泣いて帰ってくるそう。ファリルは「いい気味だ」とくすくす笑っている。ナリスのことだが、国王に就任したそう。「エシスに続いてだ!」と叫んでいたそう。俺はもう王では無いんだけどな(笑)

 騎士王だったヘリサナさんは俺のところのアーサーに仕込まれているそう。

 そして俺たちの国とエリサナ国は和平を結ぶ同盟国を造り上げた。

 そしてファリルが会議中だといつもお茶を持っていく係になる。いつも仕事をしてお疲れの時はいつも頬にキスをしてしまう。その時は疲れている素振りをしていたため思わず「お仕事頑張れ」といい頬にキスをしてしまった。家臣たちの目の前で。俺は沸騰するかのように顔が真っ赤になり、慌てて会議室を出た。あとから聞いた話だが、ファリルは顔を怖くさせて、「早くこの会議を終わらせるぞ!俺の理性が持たん!」と言っていたらしい。

 その後のことは……分かりますよね?襲われました。

 その話はさて置き、俺たちの国は平和を保ち続けた。それでは皆さん。またね。

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ドS王子は隣国の国王に恋をする 太刀川千尋 @tihiro564

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