第6話 桜さんの学校初登校

桜さんと学校に入った。その途端、すぐに桜さんの周りには沢山の生徒達で賑わいを見していた。

「あの、花園桜?。え、転校してきたの?。なんでこの学校に。」

などの声が聞こえてきた。やっぱすごいなって改めて感じだ。クラスに着いた時に朝日と桜さんとは別れた。綾音さんと一緒に教室に入った。クラスの中まで花園桜の話ばっかだった。恐るべし桜さん。

「やっぱすごいね。桜さん。」

「うん。ほんとに。絶対に俺の家族になるなんて言えないな。」

笑いながら言った。担任が教室に入って朝礼が始まった。

「依咲結城……。」など全員の名前を呼んだ。全員いた事を確認した後、大事な話があると言い始めた。

「みんな、もうわかってるとは思うが、若手女優の花園桜さんが今日から学校に転校してきました。桜さんは学校を公表したくないと言うことなのでくれぐれもネットなどにあげない様にしてください。最後に花園桜さんは依咲結城くんの家族になるらしいので把握しといてください。」

最後、担任が意地悪らしく口にした。クラスの男子が全員俺をガン見してきた。おい、担任まじでなにしてるんだよ。せっかく隠そうと思ってたのに…。これじゃあクラスの人達に妬まれるだけなのに。男子生徒の目が怖すぎる。後で覚えてろよとか後ろの奴らに言われた。俺は高校生活が終わったと思った。

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一方桜さんのクラスでは…。

朝礼の時間に担任が、今日から転校生がこのクラスに来ます。

「こちらにどうぞ。多分みんな知ってる人だと思います。」

「失礼します。花園桜です。よろしくお願いします。この学校に転校する事になりました。事情があり、学年の一個下の依咲結城くんと朝日さんの家族になりました。まだこの学校の事がよく分からないので教えてくれると嬉しいです。」

「桜さんの席はここね。」

「分かりました。」

こんな話をしたらしい。先に俺が家族になる事を言うなと言っておけば良かったと後悔をした。

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俺の家に誰が手紙送ったの? てと @torateto

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