第5話 桜さんと学校に行く

6時30分になり、桜さんが起こしにきてくれた。

「結城くん、起きて。起きないと悪戯しちゃうぞ。」

「桜さんの悪戯されたいな。」

「もー。早く起きて。」

「おはよ。」

一緒に桜さんと1階に降りた。

3人で朝ごはんを食べ、服に着替えて学校に行く支度をした。そして桜さん、朝日と一緒に家を出た。

「結城くん、襟がおかしいよ。直したあげるからこっちきて。」

「ありがとうございます。」

「そんなに近づかないの。朝からイチャイチャしないの。」

朝日が恥ずかしそうな顔をしていた。外で若手女優とイチャイチャしていたからだと思う。

「朝日さんお兄ちゃんの事が好き?。」

朝日の耳元で桜さんが言った。

「そんなんじゃないし。」

「素直じゃないな。嘘つかなくてもお姉ちゃんには分かるわよ。」

「なんの話をしてるの?。桜さんと朝日は。」

「ひ、み、つ。」

そんな、会話しながら少し歩いていたら近くにいた生徒達がヒソヒソ話が騒がしかった。

なぜなら、俺の家からあの超有名人の花園桜が出てきたからだそれに一緒に登校しているからだ。え、あれ花園桜じゃないとかの声が騒がしい。

「なんかすごいね。近くの人達。」

「それは桜さんがいるからね。」

「私ってそんなに有名?。」

『え、自覚ないの?。』

朝日と俺はびっくりした。

「桜さんは何組に転入するの?。」

朝日は聞いた。

「1組かな。確か。」

「うちとお兄ちゃんと近いねクラス。」

「それは良かった。分からないとこあったら聞きたいし。」

「クラスにすぐ馴染みそうだよね。桜さんは。」

「同じくそう思うな。」

「あ、結城くんと朝日さんだ。おはよ。こちらの方は?。」

綾音さんは自分たちを見つけて声をかけてきた。

「おはよ。綾音さん。こちらは花園桜さん。昨日新しく家族になった人。」

俺は言われた通りに答えた。

「え、え、?。どういうこと?。花園桜ってあの有名の若手女優の?。」

「はい。その花園桜です。」

綾音さんはびっくりしていた。まさか本物とは思わなかったのだろう。

「花園桜です。結城くんの友達かな?。よろしくね。」

桜さんは手を出しながら言った。俺には綾音さんを睨みながら手を出してるように見えた。

綾音さんは俺の近くにきて耳元で聞いてきた。

「なんで、桜さんが結城くんの家族になるの?。」

「俺もイマイチ分からないけど言えるのは、彼女は家族を失ったんだ。」

「そうなんだ…。」

気まずい顔を綾音さんはしていた。

そんな話をしていたら学校に着いた。

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