第6話 google翻訳の初試しのコピー twitterより
5月19日
やってみた。
グーグル翻訳で再翻訳した俳句。
古い池やカエルに水が注ぐ音
柿を食べると鈴が「法隆寺」になります
5月の雨を集めて高速化する「最上川」
村上春樹さんは『風の歌を聴け』を書くとき、始め、英文で書いて翻訳した、というのを読んだ記憶があります。
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文体から手癖のようなものをなくすには、機械的に翻訳可能な構文と、機械的に翻訳したような文体が無機質なのではないかとおもったのかどうかは分かりませんが、村上さんの文体は他に類をみないほど特徴的です。
また、俳句、短歌、などの定型詩においては、「文体」という捉え方はあまりしないのかもしれません。けれども、文法を逸脱した言葉の配置にも「手癖」は出るのだろうと思いました。
誤変換によらない、機械翻訳における文体論は、ポストモダン的でとてもおもしろいテーマだと感じます。
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5月21日
google翻訳を二度通過させる大事なことは。
倒置法も体言止めも助詞と接続詞が全ての名前をつなぐ絆。
言葉は名前だから不動の動かす力を玉の緒などとよんだ爺。
顔のない人の似顔絵と同じ顔の人がいない個性か。
慣れた道で転ぶから悔しいのか歩き方を忘れたのだ。
文体の強度。
文体にとって速度とは何か。
文体は文法に抗うためにこそある。
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