第4話 スキル効果!

「ふわぁー、眠い」

どうして昼休みの後の授業はこんなにも眠いんだ?


「じゃあ、この文を、おっ珍しいな富田が起きてるなんて、てことで富田、この文、訳せ」


「はい、えー、

The sudden appreciation of the yen may well have the effect of the choking of the recovery from the present.

突然の円高は、現在の不況からの回復を妨げる影響があることが想定されるのももっともだ、です。」


「おぉ、正解だ、これは少し難しかったからてこずるかなと思ったが、よく勉強してるな富田、やはりこないだのフルーツが恥ずかったのか、

もう時間だな、では解散」


授業が終わるとすぐに俺の仇敵、もとい幼なじみが話しかけてきた


「裕翔、すごいじゃない

とてもあのときfrontをフルーツと間違えた人とは思えないわ」


「ありがとな、佐々木優香

お前に褒められるなんて夢のようだ」


「私だって、すごいと思ったときは褒めるわよ、それになに、フルネームで言うの流行ってるの?こないだ佑のこともフルネームで呼んでいたわよね?

まぁ、いいわ。今日、家でバーベキューをするの!、裕翔もよければ来て」


「おぉ、もちろん行かせていだだきますよ。佑と渡邊は来るのか?」


「これから、佑は誘いに行くところよ

飛鳥は来るって連絡が来たわ」


ガラガラ

「ほらー、着席しろー、授業始めるぞ」


「 …x+5をmと置くと...

よってy=3m・4m+5m+3となるので… 」


俺は授業を余所に今日一日のことを考えていた。

今まで苦手で全く分からなかった英語が日本語のように理解できるようになっただけではなく、

午前中の数学B、あのわけのわからないベクトルとかと言うやつも

物理の力学も、授業を一回聞いただけで十分に理解できた。


これはスキルの力なんだろうか?

「はい、スキル思考力と言語理解の影響です」


「うぉっ」びっくりしたよ、サポートさん


「どうした、富田?」


「先生、すいません、なんでもありません 気をつけます」


「おう、よく分からんが気を付けろよ」


そして放課後、

「佑、裕翔、さぁ、早く帰りましょ、久しぶりに四人で集まれるわよ」


「久しぶりだな、渡邊は俺らとは違う高校に行ったからな」


「僕もひさびさだから楽しみだよ」


「じゃあ、後で会いましょう、じゃあねー」


ピンポーン、

「富田裕翔です。」


ガチャ、門が開いた

何度見てもやばいなこれは、佐々木の家は豪邸過ぎだ。


「裕翔、上がって、上がって」


「お邪魔します、これお土産

佑と渡邊は?」 


「まだよ、裕翔が一番、お土産ありがとう」


ピンポーン

「渡邊飛鳥です」


「渡邊、久しぶり、上がってくれってよ」


「裕翔、久しぶり、お邪魔します、

これお土産、優香にも渡したいんだけど」


「あー!、飛鳥ー!、久しぶり!」


「久しぶり、優香、これお土産」


「ありがとう、大好き飛鳥」


ピンポーン

「柿崎佑です」


「あっ、みんなもう来てたんだ

僕がビリじゃん

お邪魔します。これお土産」

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