来たれ名言イカヅチのごとく

「裕二くん気をつけしてそこに黙って立ってて!今虫眼鏡で裕二くんの眉間燃やすから。」


漫画 「飛び出せ!たんぽぽ組」第一巻より

前代未聞の幼稚園青春活劇漫画「飛び出せ!たんぽぽ組」。幼稚園の中庭で人知れず虫眼鏡で女子のうなじを観察していた早熟幼稚園児であるところの主人公寺田裕二であったが密かに想いを寄せるジュリちゃんに見つかってしまい金銭を要求される、お願いだから許してくださいとジュリちゃんに頭を下げる寺田に対し仕方ないな、とジュリちゃんは渋々許すが、そのかわりに条件がある、として言った言葉。ヒロインジュリちゃんの好奇心旺盛さが伺える一コマ。



「裕二くんの笑顔って初夏に似つかわしくないから一生仲間はずれね。」


漫画 「飛び出せ!たんぽぽ組」 第一巻より

前代未聞の幼稚園ハイスクールララバイドタバタコメディ漫画の「飛び出せ!たんぽぽ組」。物語の主人公寺田裕二が幼稚園でみんなと一緒に大縄跳びをしようと皆のもとに駆け寄った際に密かに想いを寄せるジュリちゃんに言われた言葉である。寺田はこのとき初めて初夏という言葉、そして初夏という季節の甘酸っぱさを知った。




「わかるよ気持ちは、誰でも最初は戸惑うんだよ。でもな、これは今やらなきゃいけないお前の仕事なんだよ!お前自身のためにお前はやらなきゃいけないんだよ。そのお前の犬歯で噛みちぎらなきゃいけないんだよ、俺の乳首をその犬歯で噛みちぎらなきゃいけないんだよ!他でもない、お前のため、お前のためにお前は俺の乳首を食いちぎるんだよ、早くやるんだよ!やれよ!」


アダルトビデオ「その男凶暴なマゾにつき。」マゾメンタル社より

アダルトビデオ男優史上最強のマゾヒストことエブリデイテラダがSMものとは知らずに連れてこられたがために尻込みをする新人女優に対してSMとは何か、生きるとは何か、人とは何かを説く際に、言い放った言葉である。プレイとは言え、人をいじめるのに抵抗ある女性に自身の身体を傷つけることを強要せんがために――つまりは他人の乳首を食いちぎりたいとは思っていない女性にその日会ったばかりの自分の乳首を食いちぎってもらうことでエブリデイテラダは性的興奮を覚えるため聞こえの良い言葉で相手を騙くらかそうと言い放った言葉では決してない、ということだけは伝えねばならない。



「私も最期の力振り絞ってみていい?

うわあああああああああああああ!

――ほ、ほら!みるみるうちに緑が戻っていくよ!」


映画「 ソーシャルディスタンスのニートたち」より

学校が休みであろうと休みでなかろうと一切の関係がない生粋の不登校生徒であるところの物語の主人公藤村とシイナがあまりに暇すぎるため、県を1つまたぎ多摩ニュータウンまで散歩で訪れた際、ジブリ映画「平成狸合戦ぽんぽこ」のラストシーンごっこをしながらシイナが言った言葉である。




「俺らって本当似てるよな。

目があるし、口があるし、鼻がある。

タイマンしようぜ。」


漫画「爆風小僧究極アイロンパーマサトシ」第一巻より

究極のヤンキーを目指す爆風小僧の異名を持つ孤高のヤンキーであるところの究極のアイロンパーマのサトシが究極のヤンキーを目指す究極ヤンキー漫画。物語の主人公サトシが街のヤンキーを殲滅させ、次なる相手を求めに行った動物園で檻の中の象に向けて放った言葉である。




「なんか1つ多いって思うんだよ。そう思って1つ減らすだろ、すると1つ少ないって思うんだよ。変だろ?」


漫画「爆風小僧究極アイロンパーマサトシ」第一巻より

究極のアイロンパーマであるところの究極の孤高のヤンキーでありつつ究極の爆風小僧でもあるサトシの中のサトシ、つまり究極のサトシが究極のヤンキーを目指す究極のヤンキー漫画。物語の主人公サトシが、1つ多いなと思って1つ減らしたところ、今度は1つ少ないなと思ってしまい変だな、と思った一コマ。サトシの感受性の豊かさをうかがうことができる名シーンである。




「お前ってさ、ラナンキュラスみたいに笑うのな。」


漫画 「爆風小僧究極アイロンパーマサトシ」第一巻より

物語の主人公サトシが河川敷で四つ葉のクローバーを探していた際、横で同じく四つ葉のクローバーを探していた見知らぬ幼稚園児がふっとサトシの顔を見て「いくつになっても四つ葉のクローバーを欲するのが人なんだね」と笑顔で言ったその言葉に対してのサトシの返答である。幼児相手にもフラットな姿勢を崩さないサトシの人間性をうかがえる一コマ。




「もう皆いなくなったんだね。

でも私達笑っていましょうよ、どんなことがあっても笑っていましょうよ。

そして前向きに終わっていきましょうよ、きっとそれが良いんだわ。」


映画 「ソーシャルディスタンスのニートたち。」より

GWであろうとGWでなかろうと一切の関係がない生粋の不登校生徒であるところの物語の主人公藤村とシイナがあまりに暇すぎるため県を1つまたぎ多摩ニュータウンまで散歩しに行き、地元に帰ってきた早朝、ただでさえ東京に比べ人の少ない地方都市であるところの二人の地元の街が早朝であることによって人気は皆無になっており、その情景を二人でぼんやり見つめ、何かの終わりを勝手に悟ったシイナが言った言葉。



























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17歳から始める架空からの名言引用 舞島由宇二 @yu-maijima

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