舞島由宇二

神奈川県西端部に位置する百舌鳥半島(もずはんとう)東岸中部の町、百舌鳥市(もずし)。ここ百舌鳥市中部にある百舌鳥高等学校ひよどり分校は生徒数減少に伴う市内高校再編成のために廃校を…

「私のうんこからメロンの香りがするんだよ。」と同級生の水沢さんに言われたので嗅いでみた。というだけのお話です。うんこが出てくるので食事中の方はご注意ください。

初夏の夜にシイナがオナラをしたけれども……という話です。とても短い内容になっていますので、初夏の夜のおともにどうぞ。「好きだな、今の季節」という想いだけで書きました。

小説を書かねばならない主人公がどうすれば小説を書けるのかと悩んでいるところ唯一の友人であり物語のヒロインであるところのシイナから「私の痰を飲めば良い」というビッグバン級のアドバイ…

世の中に存在しない作品から心に残ったセリフなどをまとめてみた、という錬金術のような試みの作品です。引用元の作品媒体は小説、漫画、映画、ドラマ、戯曲、アダルトビデオ、など多岐に渡り…

真夜中にジャポニカ学習帳を見ていると安心する、という話です。家でジャポニカ学習帳を見ていても決して安心はしません。24時間営業のスーパーマーケットで、見ていると安心する、というこ…

私この前こんな夢見ましたよ、という報告です。私の友人は私の夢の話に飽き飽きとしています。私が口を開けば夢の話しかしないからでしょうか？――きっとそうでしょう。「悪質な睡眠をとって…

奇術師がやってきた、という話です。勿論、奇術師がやってきた以上奇術をかけます。とても短いです。お付き合いください。

理科室って涼しくて冷たくて気持ちが良い場所で、そんな場所が似合うあの子の横顔は涼やかでマナザシはどこか冷たくてどうにも魅力的だよな、という一心で書いた、短い短い掌握小説もしくは散…

学校中の嫌われ者のテラダが自然発火して死んだ、という話です。

トイレに行く度に便の報告をしてくるジュリという女の子と僕との少しお下劣な話です。過激な表現こそありませんが、緩やかに、着実に、ふつふつと気分を害するようなことが書いてありますので…

とにもかくにも、僕にはテラダという同級生の存在が許せなかったのだ。いや許せないのではない、理解が出来なかった、のかもしれない。僕の頭では、ココロでは、理性では、感情では、本能では…

桜が芽吹く瞬間の鉄臭さが街を覆っています。 気持ち良すぎて弛緩しきったあの人の呼気と同じ香り。 あの人の腹の底でも桜が芽吹いているんでしょうね。 今日は同級生の寺田くんが骨折した…

また今年も桜が咲きますね。 時間の流れって早すぎて止まっている錯覚に陥りますね。 今日は貴女がグーチョキパーで造った潜水艦にのりました。 なんてことのない私と貴女がこの街で過ごす…

「私達の住む梅宮市って限りなく西の果て。」 「他のどんな街より西の果て。」 「一番古い記憶はいつの頃？その一番古い記憶よりも西の果て。」 「君にも細胞ってあるでしょう？その細胞の…