寺田に対する希薄な感情、コンビニのお歳暮セットのような定型的な同情、主人公の追想において端役中の端役にすぎないヒナゲシの花よりも、遥かに扱いの軽い寺田の骨折、次の休日に水族館へ行きたくなるような読後感。