第2話

「おいひぃ…!」


串焼きを頬張りながら自然と笑顔になる

ランもニマニマしながら串焼きを食べながら

狼にお裾分けしていた


「姫様!!あー!本当に姫様だ!会いたかったよ!姫様!」


突然飛びつかれ危うく倒れそうになった私を支え

落としそうになった串焼きを持ってくれた骸


「チナ!姫様が怪我したらどうすんだよ!」


「あっ!姫様!怪我ない!?大丈夫!?」


ピョコピョコ耳を動かせながらアタフタして私を見るチナ君。

白銀のくせ毛の髪をピョコピョコはねさせていた。


「大丈夫だよ。骸、ありがと。

久しぶり!チナ君!」


私の後にいる骸にお礼を言えばニコっと微笑んで私に串焼きを渡した


「本当久しぶり!!」


エヘヘと笑うチナ君は、私より幼く見えるけど

私よりはるかに年上なんだよなぁ…


「あ、チナ君この子はラン。

ラン、この子はチナ君

私のお友達だよ」


突然呼ばれて驚きながら串焼きを食べながらペコッと頭を下げるラン。

絶対串焼きに夢中でまわり見てなかったな…


「姫様、ちょーっとそこで大人しく待っててね」


「ちょっ!離せ!骸!」


チナ君を引きずりニコニコ何処か胡散臭い笑顔で私達から離れる骸


「こ、これは俺のだぞ!」


ランは沢山もってた筈の串焼きを狼達と取り合ってるし…


まぁ、仲良くしてるようで何よりです…

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