第2話

「はぁー…」


馬車で移動中なう。

卒業パーティーのままの格好で…。

私を処刑するのではなく魔神への捧げ物とする事で私を有効活用するらしい。


魔神は、この世の闇を支配しいつでも半日で世界を壊す力を持っている。

だから魔神の機嫌を損ねるのを各国は恐れ定期的に捧げ物を送る。

それは物だったり人だったり…様々。


ぶっちゃけ、魔神を見た事ある人はいない。

いつも黒いローブを目深く被り誰も顔を見たことが無い。

ただ、わかるのは暗闇で光る赤い目。


この世界の乙女ゲームを、私は少しだけやった事がある。

元々飽き性というか面倒くさがりで毎日ログインしてチケット消費して見るのは面倒でかといって課金もする気にならず

わかるのは最初だけ。

後は攻略をザーッと見てザッとしたエンディングを把握する。

しかも、それをやったのもだいぶ前で記憶もおぼろげ。

ハッキリ覚えてるのは最後の晩御飯は味噌ラーメンだったこと!

デザートのでかいストロベリーアイスを抱えながら寝転がって携帯小説を見てたのはハッキリ覚えてるけど

そこからはモヤがかかっているみたいによくわからない。


「うわー…洗濯とか困らないのかな?」


魔神の住処に近づいているのか天気はどんより暗く

生えてる草木は枯れ果てていた。


洗濯日和!とは到底思えない天気。

雷ゴロゴロいってるしね。


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