悪役令嬢は居場所を求める。

葉叶

第1話

どうも、私ティアラ・チュードリッヒと申します。


「私は、ティアラ・チュードリッヒとの婚約を解消し此処にいるミサカ・ランドールと婚約する!!」


昔…いや、前世…かな?

よく見た携帯小説の中に乙女ゲームの中に転生したというものがあった。

私は正にそれであり、しかも小説の人達と違い前世の記憶を今…思い出したのである。


断罪イベントの真っ最中で!!

いや、もっと早く思い出してればもしかしたら回避出来たかも知んないじゃん?

それに、絶対あのヒロイン転生者だよね!!

攻略キャラに囲まれてめっちゃニヤニヤしてるもん!!


ちゃんとした証拠なんて一個もない。

それに、悪役令嬢とは言っても私は常識的な注意をしていたに過ぎない。

婚約者が居る殿方の体に触りすぎるのは良くないとか

食べる時の咀嚼音は気をつけないと自分が困るよ?とか

あくまで!常識的におかしいと思った事を伝えていたに過ぎない!

服を破いたり階段から落としたと言われているが一切やってない!!


だけど…どうせ言ったってヒロインしか見えてない彼等は私の言葉など信じやしない。

それなら、諦めるしかない。


思い出して早々…私の人生終わりかぁ。

中々早い終わりだなぁ…

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