第53話交渉
「あぁ~王都観光楽しかった!!」
「だな。良い料亭も見つけられたし満足だ。たまにはこういう日を作らないとな」
「ん?ルイス、なんか届いてるよ。」
「なんだ?」
「なんかすごい豪華なんだけど」
「あんまり良い予感はしないな」
「そーだね。」
「部屋に戻って開けてみるか」
「なるほど。そう来たか」
「面倒だね」
「そーだけどまともなやつってことだろ。今のところだけど裏工作をしようって感じじゃないんだからまともだよ。問題はこれが終わった後の行動だけど素直に手を引くならこいつと結婚してても悪い生活じゃなかったかもな」
「ルイスにい比べたら公爵家、もっと言うと王族と結婚できるとしてもかなわないと思うけど」
「まぁそれは人によるだろ。ユリアは冒険者だから裕福だありたいというより自由にしたいと思うだろ」
「そーなんだけど。それでもルイスはかなりの優良物件だと思うけどなぁ」
「まぁ自分で言うのもなんだけどこれからお金も大量に稼ぐしそれなりだろうな。あとは権力の問題があるけど。」
「貴族になるんでしょ?(笑)」
「そーだった。(笑)すべてにおいて問題なしだ」
「だね!」
「話を戻そうか。日時はこちらに任すか。いつがいいだろう。別にすぐに行動しないといけないようなことはないから早めに終わらしとくか」
「私はルイスに完全に任すよ、私もなんかやっとくことと言っても特にないから」
「わかった。じゃあ2日後にしよう。侯爵様に送るのと一緒のタイミングでユリアの実家にも手紙出しといてくれるか?」
「うん、わかった!」
「今日中に出そう」
「はーい」
「おはよう」
「おはよう」
「今日は魔物学者と魔人学者にアポ取りに行くぞ」
「アポ?」
「まぁいきなり今日行ってお話聞かせてくださいって言ったら向こうも準備とか予定があるだろうから失礼に当たるだろ?それを防ぐために約束だアポイントメント。」
「アポイ...あーあの商品もって行ったときに先に連絡入れたやつの直接版!」
「そう―ゆーこと」
「なるほど」
「よし、じゃあ行こう」
「はーい」
「こんにちはー」
「...」
「誰もいないのかな?」
「かもな」
「場所はここっであってるの?」
「それは正しい...はずだ」
「ちょっとボロボロすぎるよね」
「...」
ガシャ!
「キャ!ごめんなさい!」
「え!なにがですか!」
「え!」
「え!」
「ユリア落ち着け。こんにちは冒険者のルイスというものです。こちらのテンパってる方はユリアです」
「あ、はい...あ、私は魔物学者のアルイです。今日は冒険者さんがどうされました?」
「はい。魔物について少し話を伺いたくて。いつお話を聞けるかの確認に来ました」
「あ、そうなんですね!魔物と言うのは魔力が濃いところに生息している動物です。種類によって主食は様々で食べないでよいものもいます、死霊系ですね。でです!それらは魔王の出現により強化されるのです。その理由は様々な説があります。例えば魔王が魔物たちに力を分け与えているとか、魔王が出現することによって何かしらのつながりの元本能的にレベルアップするだとか。あとは「すみません!」
「えっと、お話を聞きたいのは今日じゃなくて...」
「あ、す、すみません。つい嬉しくなって。あまり魔物について興味があるなんて人はいないので。約束ですよね?いつでも大丈夫ですよ」
「確かに、魔物の特性ではなく生態系などに興味がある人は少ないですよね、特に冒険者だと。いつでもいいなら明日またお伺いすることになりますがそれでよろしいですか?」
「そうなんです。はい!大丈夫です」
「では、また明日お願いします」
「こちらこそです!」
「では失礼します。ユリア行くぞ」
「あ、うん」
「えらくボーとしてたな。」
「なんか圧倒されちゃって。すごく変わってたから。」
「まぁ学者って生き物はそういう人が多い」
「ルイスはよく普通に話せるよ」
「経験の差だな。次は魔人学者のとこに行こう」
「了解です」
ん?あれ?経験の差?年齢とかいろいろ考えてもそんなに違わないんじゃ。
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