第51話謎

「まずは王都の大図書館に行くか」


「今更図書館に欲しい情報が載っているかな?」


「確かにそうだが、確か禁書庫があったはずだ」


「そうだけど入ることが制限されているから禁書庫でルイス、と言うか国では入れる人が2.3人でしょ?」


「成功法では入れる人が2.3人っていうだけだ」


「あんまりいい考えじゃないと思うけど」


「でもそれしかないだろ」


「ばれたら貴族になることができないようになるどころか死刑より重い罪が待ってると思うよ」


「だろうな、だから一応一人で行く。もし見つかっても俺一人ならどうとでもできる身元が割れる前に逃げることくらい造作もない」


「そうかもしれないけど、他に案はないの?」


「えれる情報は先に得たほうが今後に生かすことができるし、情報を得ることができる絶対的な方法がない今ここでは情報が不足しているということを早めに知る必要がある」


「ん、確かにそうか。情報が見つからないことを早く知るっていう考え方はできてなかった。それを聞いたらすぐにできる情報収集の方法は後に最後の頼みとして取っておくより、先に見といたほうが良いかもね」


「そーゆーこと。それに後にある者の各省が低いほど次どうやって情報を得るかということを考えることに頭を使えるだろ」


「なるほど。それもそうだね」


「ってことで今日の夜にでも行ってくる」


「はーい」




同時刻


「リエル!」


「はい。ムーア様」


「今回ユリア嬢と婚約した辺境伯の三男のことを調べろ」


「しかし旦那様は今回は事を荒立てるつもりはないように思い「黙れ!」


「承知しました。そのようにいたします」




「じゃあそろそろ閉館だから行ってくる本の内容を見ないといけないから今日は帰らないかもしれない」


「わかった。気を付けてね」


「あぁ、行ってくる」




同時刻


「集まりました」


「そうか見せてみろ」


ハンブルク冒険者学校についてのこと

国王様から特別な冒険者としての合格をもらったこと

商人としての登録もしていること、最近自分で店を立てるために商人の承認をもらったこと。

今王都にいること

立派なモンスターをテイムしていること


「なるほど。確かにそれなりのやつではあるな」


「そうですね」


「今どこの宿に泊まっているかわかっているのか?」


「はい。犬の癒し亭でございます」


「なかなかいい宿に泊まっているんだな」


「そうでございますね」


「今日そこに行くからついてこい」


「今日ですか?」


「あぁそうだ。俺も腕には自信がある。決闘を申し込む」


「それはさすがに旦那様に許可をとったほうがよろしいかと」


「確かにそうか...何かないか?」


「旦那様に許可を必要とせず公になっても問題のないことというのは難しいですね」


「やはりそうか」


「ならいっそ父上に報告するか」


「どのような報告をするのですか?」


「ユリア嬢をあきらめることができないから決闘を申し込みたいと」


「しかしすでに婚約しているのでしょう」


「貴族の世界ではよくあるだろう」


「そうですが...わかりました」

お坊ちゃまは確かに少し傲慢なところはありますが、優しくお強く才能もあるお方。ここまで執着することは珍しいですね。ユリア様とはそこまでのお方なのでしょうか。


「うむ」






「忍び込むのは簡単だったな、ここから必要文献を探すのは骨が折れそうだ」



「ん~魔王関連のものは少ないな...ん?これは?魔王の異常行動について?」


「ある時魔物が急速に活性がなくなり範囲も小さくなった。これの原因は魔王が弱ったのかと思われたがある時にまた急速に魔物が増大し、個々の魔物自体のパワーアップも認められた。これの少し前に勇者一行が一度魔王と接触している可能性があるが勇者一行はこれを否定した。勇者によると魔王に会う直前に近づくなと言わんばかりに魔物が増え活性化したと述べている。」


「これは初耳だ。けどこの程度のことをわざわざ禁書庫に移すか?しかもこの章だけ異常に少ないな。何か捏造があるのか?」


「捏造したうえで禁書庫に移動させるとなると逆に怪しいように見えるような気がするが、んーでも禁書庫ならみられることがないというのも確かだが...!?これは不滅の魔法なるほど不滅の魔法で書き始めて途中で不利な情報を得たが書き直すことも書き変えることもできずこうなったのか」


「これを今観覧できている国王、最高司書、頭がよく実績が大きいことで強化されているSランクのダイバーの中で知っている人はいるのか?ダイバーはそれについて調べている可能性があるなそれと司書様も把握している可能性があるか。現時点ではどちらの深い話をするのは難しいな。まぁ案として持っておくか」


「でも何だろう。不利益、いや決めつけはよくないが...」


「よし、他も探してみるか」

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