第49話商売

「お待たせ―」


「「今日はよろしくお願いします」」


「こちらこそ宜しくね、ほらみんなも」


「「「よろしくお願いしま~す」」」


「軽いよ...」


「まぁ気楽にいきましょう(笑)」


「ルイス君は優しいね(笑)ユリアちゃんはそういうところに惚れたのかな?」


「...」


「からかわないであげてください笑)」


「ごめんごめん。かわいくって」


「い、いえ、大丈夫です。あんまり慣れていなくて、」


「初々しいところもかわいい!」


「おい、からかってないで行くぞ!」


「ゲイルはもう少しかわいげがあってもいいと思うけど...」


「うるせぇ、」


「アツアツじゃないですか」


「「そんなんじゃない(じぇねぇ)」」


「さっきのお返しですよ(笑)」


「2人ともやり返されてるじゃん(笑)」


「ほら、もう行くよ」


「あ、ごまかした」





「つきました、ここです」


「さすがにおっきいね、大商会なだけある」


「でも先生方はたまに来ますよね?」


「商会には来ないけど同じくらい大きいとこに住んでいるような家に行くことはたまにあるね、だからあんまり緊張するようなことはないかな」


「じゃあ多分一番緊張してるのはユリアだな」


「私初めてだ」


「まぁふつうそうだよね」


「まぁ俺らもいるし気楽にいけよ」


「は、はい」


「ゲイルもたまにはいいこと言うよな」


「うるせぇ、ベノム、お前はいつも一言余計なんだよ」


「そろそろ行きましょうか」


「そうだね。」




「今日面会予定はありますか?」(門番)


「はい。今日お伺いする予定だったルイスです、僕の冒険者カードです」


「失礼する」


「うむ。問題ない。隣は同じパーティーのユリアさんで後ろの皆様はサイクロンさんですね。一応身分証明をしていただきます」


「わかりました」





「ありがとうございます。皆様の身分が確認できましたのでご案内いたします。案内はそちらのセバスが行うのでそちらにお願いします」


「ありがとうございます」


「いえ、ではセバス様お願いします」


「承りました」




「会長を呼んでまいりますのでこちらで少々お待ちください」


「わかりました」




「さすがに従者もみんなちゃんとしてますね」


「そうだね、特に商会ちうこともあってそこら辺の教育は全員しっかり叩き込まれてるんだろうね」


「そうでしょうね」




「すまないお待たせした」


「いえ、今日はこのような機会に応じていただきありがとうございます」


「こちらにも得がある話だからそういうものはしっかりと見させてもらう」


「さすがでございます」


「まぁ全員というわけにはいかないが、私が見ようと思うような状況を作る人にはあっていて損がないでと考えている。いくらいいものを作っても手段を考えれない人はだめだ」


「なるほど、非常に勉強になります」


「その様子だと貴殿は自分で紹介を立ち上げるのか?」


「頭の中にはありますが、今回の交渉がうまくいけばこの商会の系列店という形にするのが一番スムーズに行えると考えています」


「なるほど、しかしそのためにはそれなりの功績が必要ですな」


「もちろん承知しております」


「うむ。では商売の話をしよう」


「わかりました、今回提案するものについて説明させてもらいます」




「と言うものになります」


「なるほど、確かに悪くないが、私たちが売りに出したからと言って、広まるというわけではないぞ」


「そこは商会を利用してくれているお客様の中からランダムに選び無料で提供することから少しずつ広まればよいかと」


「こっち任せではなくしっかりと考えているのだな。良いだろう、ではどのように売り出す」


「この町に来て商会としての登録をしました。名前はヴォルス商会です。」


「なるほど、ヴォルス商会とのコラボとして売り出す形にするのだな。しかしそれなら系列店として独立する必要がないように思えるが」


「私は商売するにあたって大事なことはお客様、縁、従業員、そして恩をあだで返さないことだと考えています」


「なるほど、わかった、そのようにしよう。そしてその心意気に免じて最初に作る3000個の費用はこちらが持つとしよう」


「ありがとうございます」


「割合はこちらが2で貴殿に8といったところか」


「私もそのくらいが適切であると思います。私は王都にずっといるわけではないので、紙でのやり取りが増えるかもしれませんがよろしくお願いします」


「冒険者だから仕方ないだろう。よろしく頼む、では私は用事があるので失礼させてもらう」


「ありがとうございました」


「ありがとうございました」(ユリア)

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