第48話団欒

「なるほど。類を見ないその年での冒険者認証に加え辺境伯か。」


「それだけではありません。昔戦いを教えてくれていたことで面識がある有名な冒険者パーティーのつてで新しい娯楽商品を売っていくつもりです。」


「なるほど。確かにそれを聞くと優良物件みたいだ。実際向こうとの話もそこまで進んでいないし、大きな失礼になるようなタイミングではないか...しかし、遺族はプライドが高いからな。侯爵家自体は何もしないかもしれないが、結婚相手予定だった4男様は何かしてくるかもな」


「確かにその可能性はありますね」


「口をはさんで申し訳ないのですが、私的にはそのようないざこざは多かれ少なかれあって当然であり、大きな問題ではないと思います。失礼ながら今までのユリアの大体の話は聞かせてもらっています。その時は挨拶に行ったときに喧嘩になる可能性もあると思いましたが、今の話し合いを聞いた限り少なくとも今は落ち着いている状態だと感じ取ることができました。なので、少しずつ話し合いながら進めても大丈夫であると考えます」


「なるほど。よし、わかった。そうしよう」


「「ありがとうございます」」


「今は目標があるので王都にずっといるわけではありませんが、落ち着いたらここを中心として活動することもしあに入れています」


「そうか。わかった。これからは定期的に連絡をもらえればありがたい」


「わかりました」


「今日はここで食べていってもいいんだがどうする?」


《ルイスそうする?》


《特に問題ないよ。ユリアに任せる》


《じゃあ久しぶりだしここで食べていくね》


《あぁ》


「お言葉に甘えて」


「うむ」


「一度宿に戻ります」


「わかった」




「何もなくてよかったー」


「思ったよりも普通な家庭だったな」


「あの頃はいろいろなプレシャーで苦しかったんだよ...」


「まぁそうだろうな、とりあえず明日持っていくジェンガの最終チェックをしよう」


「はーい」


「終わったら一度実際に遊んで、理解しておいてくれ」


「わかった」


「これは宴会用などいろいろ応用ができるからな」


「そんなのもあるんだ」


「あぁ、まだまだアイディアがあるから楽しみにしててくれ」


「はーい」




「今日はよく来てくれた。このような日に巡り合えたことに感謝を込めて、乾杯。」


「「「「「乾杯」」」」(兄は宮廷魔導士であり今日は外せないようガリ同席していない)



「にしてもあのユリアが男の子と返ってくるなんて思いましなかったわ」(母)


「確かにそういうタイプじゃないよね」(長女)


「これは本当に偶然なんです」


「一目ぼれってやつ?(笑)」(長女)


「まぁそんな感じです」


「でも侯爵様との予定があったのによく許してくれたね」(次女)


「ルイスのほうが地位が高かったので...」


「か、かなり優秀な子みたいね。」(次女)


「私なんてまだまだです。いずれ国のために尽くせるように私自身爵位をもらいたいと考えています」


ガヤガヤ


こうして食事会は久々の家族団らんとなり夜遅くまで続いた




「おはようー」


「おはよう、ご飯食べて待ち合わせ場所に行こうか」


「はーい」


「昨日は思ったよりしゃべったな」


「そうだね。結構ルイスに食いついてたけどね」


「ユリアの結婚相手がどんな人か気になったんだろう」


「そーだね。そー言えば貴族になる予定なの?」


「あー、まぁそうだな。商業とか、冒険者活動とか成功すればなれるかなって。」


「貴族になることが目標というより、何かを成すときにお金ととか、権力とかつてって大事だろ」


「なるほどね。前も似たようなこと言ってたね」


「まぁ色々試して、自由に何でもできるような状態になれるように身を固めていきたいなって感じ」


「応援してまーす」


「一緒になるんだ。覚悟しとけよ」


「魔王倒すんだからたいてい何があっても大丈夫だよ」


「そーか、そーだったな。頼もしい限りだよ」


「少しくらいルイスのためになるようにしないといけないからね」


「十分助かってるよ」


「それはよかったです」

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