第38話余裕

「さて宿を探す前に一つ依頼を受けようか。」


《まだそんなにお金に困ってないよね?》


《向こうは暇じゃないでおだからこそ監視しているだろう、だからここで低い依頼を魔病んで受けるそぶりを見せる。そしたらそこまで強くないという判断になるだろう。そしたら依頼を身に来ることをするまでの時間は使わずにそれに見合う連中を用意するってわけだ。》


《でも、誰が来てもたいがい負けないでしょ?》


《あぁでも向こうが余裕なのはこっちの戦力をなめているからでしっかりと認識したらもっと表立って強い権力で嫌がらせをしてくるだろう。今はまだそれに完璧に対応できる状態じゃない。》


《なるほど。今はまだ見誤らせるってことね。》


《そーゆーこと。》


《じゃあ行こうか。》




「奴ら冒険者ギルドに入ったな。」


「あぁ。どの程度の実力かわかりやすくていい。ついていくぞ。」


「あぁ。」




「何にする?」


「んーどうしようか。...ボア5体討伐とかどうだ?」


「5体かぁ...少し多くない?」


「でももう一つ下げるとうまみがなさすぎる。これくらい大丈夫だろ。」


「まぁ多分大丈夫だと思う。」


「よし。じゃあ受けようか。」




「けっ。ボア討伐なら大したことはないな。」


「あぁDランクくらいのやつを3人雇えば問題ないな。」


「そのくらいだな。じゃあ闇ギルドに行くか。」ボソ


「あぁ。」




《だませたかな?》


《多分大丈夫だろ。問題は弱すぎて不自然に思われないことだったけど、そんなに頭が回るような奴に見張られてたわけじゃなさそうだな。》


《そーみたいだね。》





コンコン

「入れ。依頼か?」


「あぁ。少し面倒なガキがいてな。女を攫ってほしんだ。そのあとは殺さず返してくれれば何も言わない」


「へぇ~。良い依頼じゃねえか(笑)受けてやるよ。どのくらいだ?」


「一応見積もってDランク3人ってとこだな。金はいつも通り後払いだ。」


「なるほど。わかった。いつやればいい?」


「今さっき狩りに出かけたから戻ってきたらやってくれ。」


「わかった。じゃあどんな奴か教えてくれ。」


「あぁ。」





「今まで旅しながら魔物狩ってきたから狩自体はいつも通りだけど、依頼受けるのは久々でやっぱり冒険者は依頼受けてなんぼだよね~。」


「そーだな。低い依頼でも冒険者と言ったら依頼を受けて金を稼いでこそだよな。」

まぁ俺は転生者だしより新鮮だけどな。


「だよね~。はーー。これからものんびり冒険者稼業っていうのも悪くないかもね~。」


「まぁこれから危険が増していくだろうし、参加したくなかったら行ってくれよ。それで縁切るなんてことはないしな。」


「あぁ誤解させっちゃたね(笑)それも楽しみだよ!終わっても解散したくないなぁ~みたいなことだよ。」


「そうか。ユリアは強い人だな。これから色々あるだろうけど最終的には笑って生活していけたらいいな。」


「そうだね!そのためにも今日の狩を頑張ろう!」


「あぁ。」


「そー言えばさ。他の仲間ってどうするの?」


「あまり考えてないな。できればそれなりに強くて俺と考え方が近い人がいいけど。」


「そうなんだ。」


「なんだ?仲間にしたいやつでもいるのか?」


「そういうわけじゃないよ(笑)少し気になっただけ!」


「そうなのか。こういうのは、運命が引き合わせてくれるものだから普通に旅をしておけばいいんだよ。」


「何その言い方(笑)」


「何が?」


「なんかいつもと違う感じがしたからさ。」


「そうか。」




「仲間を集めているのか。魔王様を殺すか。でも奴隷制度に反対していたりするところを見ると...」

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