第29話行動

「もう達成したのか。」

 

「はい。いつでも外に出れるようにしておきたかったので。」


「じゃあ二人分発行しよう。少し待っていてくれ。」


「わかりました。あ、今のうちにホーンラビット売りたいんですけど。」


「ああ。良いぞ。」


「20匹です。」


「うん。確かに。じゃあ大銅貨1枚と銅貨8枚だ。」


「ありがとうございます。」



「できました。」



「ありがとうございます。じゃあいきますね。」


「この町を出るときは声をかけてください。」


「わかりました。」




「すぐ出るの?」


「いや少し特訓する。そして魔物を狩ってレベルを上げてから出る。フェルのご飯も確保したいし。もう1週間くらいかな。」


「わかった。」


「町を出るっていうのは2日前にする。時間をずらしておきたい。だから1週間のうち2日は外で生活するつもりだ。」


「うんうん。」


「で、これからは一緒に寝たりがあると思うけどそれは慣れてほしい。宿をとるときも同じ部屋のほうが都合がいい。他に仲間ができたらその都度考える感じで。」


「はーい。」

「私的にはうっかり間違いが起こっちゃてもいいんだけど。」ボソ


「何か言った?」


「い、いや!なにも!」


「そうか。ってことで今日からここで二人で暮らそう。


「いきなりだね。別にいいけど(笑)」


「今日はゆっくりしようか。」


「はーい。」



最近の特訓は魔力のコントロールと身体的機能を上げるという2つをしている。

魔力が無限で放出できる魔力送料のアップと精密なコントロールの練習をしているが、正直そんなに焦ってやることだはないと考えている。

その理由は俺ができるからだ。

それよりも体力や力を上げることを中心にしている。

でないと即死や強い魔物と戦うときにリスクが大きくなりすぎるからだ。

レベルアップする前の1週間と今週の5日はそれを意識して訓練を行っている。

そして今日はギルドにこの地を離れると言いに行く。



「どうも。」


「行くのか。」


「はい。そうします。」


「行先は決まっているのか?」


「しっかりと決めているわけではありませんし、決まったとしても言いません。所在地の情報は大事ですから。」


「そうだな。良い心がけだ。」


「ありがとうございます。」

そう思うなら聞くなよ。

いい心がけだと言ったらそれでごまかせると?

それともそれすら考えられないバカがギルド長をしているのか。


「では行きます。」


「あぁ短い間だったがまた会おう。」


「はい。その時はお願いします。」




「じゃあ森に行こうか。今日はまだ特訓をするだけで魔物は狩らないけどな。」


「わかってるよ(笑)」


「そうか。じゃあいこうか。」



数日前

あ、前手紙送ったからその返事か。


元気で過ごしているみたいで安心しました。

にしても入学早々少しやりすぎではないかと思います。

家に迷惑をかけないようにしているみたいですが、そこまで気にする必要はないですよ。

また話を聞かせてください。

そしていつでも帰って来て大丈夫ですよ。


PS兄は特に驚いた様子はなかったです。


さすが兄さんはわかってくれている。これくらいで驚かれていたら今後何かあっても手紙1枚出せない。

みんな元気なのか...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る