第28話決断

「お久しぶりです。1週間たったので来させてもらいました。」


「あぁ。いくつかの決定権をくれた。」


「はぁ。」


「あーつまり何か希望を言ってくれ。それが可能かどうか、だめなら何が問題なのかを伝えよう。」


「わかりました。ベストは学校をやめてすぐに冒険者としての道にすすむことですね。」


「そのくらいは問題ない。」


「はい。ありがとうございます。しかし少し問題がありまして。」


「なんだ?」


「学校の生徒を一人連れていきたいのです。すでにパーティーになることと学校をやめることは了承しているのですが...」


「んーその子の実力が証明されれば問題ないだろうが...」


「証明ですか。可能ですけどむやみに能力を大っぴらにしたくないですね。」


「なるほど。実は仲間についても書いてくれているのだが実力がわからないとなぁ。」


「何か狩ってきましょうか?」


「なるほど嘘はつけないしな。わかったそうしようか。そうだなケルベロスを倒してきたら認めてやろう。あれはCランクだからな。」


「わかりました。ではその方向でお願いします」


「あぁわかった。」


ユリアがどうなるかと思ったけど案外なんとかなりそうだな。

ケルベロスがCランクというのは少し過大評価している感じだけど、黒い森の魔物はランクに含まれてないからこんなもんか。




「ユリアか、昨日傍観者ギルドに行って話してきたんだが、ケルベロスを狩れば問題なく冒険者カードを貰えるみたいだ。」


「それは良かった。」


「あぁ私ももう少しでてこずるかと思ったけど案外すんなり話が通った。」


「私は、多分普通学生にケルベロスなら十分スムーズに前に進もう!って言う内容ではないと思うよ。あと前から思ってたんだけど一人称変えたほうがいいと思うよ。」


「そうか?もちろん学生が普通に狩れるレベルじゃないけど、特例の冒険者カードを発行してくれなんていうやつなら簡単に達成できて当たり前の内容だと思うけど。それ前にも冒険者の人にも言われた。気をつける。」


「そー言われるとそうだね。はーい。これからは注意していきます!」


「じゃいこうか早めにしましといていつでも街を出れる状態にしておこう。」


「わかった。」




「よし、じゃあパパっとすましちゃおうか。」


「はい。」


《インビジブル》


「あっちだな。」


「あの、フェルさんに乗ってみたいんだけど。」


「あぁ~前も言ってたな。だってフェル。」


《いいよ~》


「いいってっさ。」

最近制度が上がって完全に話せるようになった。


「やった~」


グフ


「いくよー。」



「おっ、いたいた。んじゃやってきて。」


「はーい。」

《ファイヤーアロー》


「うん。良い感じだ。コントロールも威力も申し分ない。」


「だいぶ放出する感覚がつかめてきよ。魔力が無限でも放出することができなかったら意味ないからね~」


「そーだな。克服だ。ここ1週間魔法以外にも訓練したしレベル上げとこうか。」


「いや、もう結構上がったよ。」


「ああ。そうか。」


「え、何?」


「いや、不遇解除した時経験値50倍の効果が代わりに入ったんだ。」


「急に上がったから変だと思ったけどそーゆーことね。」


ステータス

名前 アンデルス=ド=ユリア 12歳

人族 レベル25 12700/12800


体力 2150/2150

力 1410

魔力 ∞


魔法適正

火、光


スキル

∞魔力、無詠唱、


個性

乗り越えし者


「ステータス上がりすぎ。これはなんでだろ。」

《魔法の経験値が上がらない分他のとこに少し上乗せされているようです。》

「魔法経験値の分が上乗せされてるって。」


「そうなんですね。あっ私全部のステータスの表示が見えるようになったよ。」


「それはよかった。レベル上がったんなら今日は帰るか。」


「はーい。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る