第24話休日

「では報酬の話だが。どれくらいの数がいたのだ?」


「ちゃんと証明部位も持ってきましたよ。数はゴブリンが1152匹。ゴブリンアーチャーが248匹。マジックゴブリンが53匹ゴブリンジェネラルが10匹ゴブリンキングが2匹ですね。2つの集落がくっついてたみたいです」


「なるほど分かった。証明部位とゴブリンキングの素材を出してくれ。」


「わかりました。」


「ん?アイテムポーチじゃなくて、アイテムボックスか?」


「え、えぇ。」


「ますますすごいな。」


「換算が終わりました。2つの集落は放置されていたなら大きな被害が予想されたことと。討伐にも損害ができていたと考えられるので報酬は金貨5枚になります。すみません。本当はもっと報酬が高くなってもいいような功績なのですがゴブリンはギルドの利益にならないので...」


「理解しているので大丈夫です。では失礼します。」


「あぁ、助かった。それと疑ってすまなかった。」


「いえ、信じれなくて当然のことだと思います。」


「王都からギルドに返事が来ると思うので1週間後に来てください。」


「わかりました。」



今日は疲れた。

明日の休みは家でゆっくりしよう。



少し寝すぎたかな。

おなか減ったし卵サンドを食べよう。

ワフゥ

よしよし

ワシャワシャ


少しフェルと戯れてからご飯を作る。

フェルにはフルーツサラダを上げる。

肉ばかりじゃダメだろうと思っているからだ。


食べたら食休みがてら魔法で部屋の空気を入れ替える。

そして今日の予定を考えていた。


今日の昼は久しぶりといっても2週間前に行ったのだが、熊の食事処に行こうか。

とても美味なのだ。

でもそもそもこんな名前の店に入ったなって?

私は死ぬ前の時から隠れたグルメを見つけるのが好きで、ラーメン屋〇蘭とか、有名な店には入らず少し店構えが汚い店に入っておいしいものを見つけるのが一つの楽しみでもあったのだ。

だから名前が多少変でも入れたのだろう。

多少じゃないとかそんな言葉は聞こえない。


そこに行くまでは町を見て回ろうか。

入学してからは忙しくてあまり見まわれていなかったからな。

観光だ。

そうと決まれば


「フェル!」

ワン!


服やが多いな。

前世の時からあまり気にしていなかったけど安い服はゴワゴワしてきたくないがあまりいい服を切ると貴族だと思われるから着ないようにしているんだよな。

見た目じゃ貴族ってわからない、それでいて質のいい服を探してみるか



「いらっしゃいませ。当店は少し値段が高くなっているのですが大丈夫ですか?」


「そうなんですか?いくらくらいですか?」

高そうだから入ったのだが一応聞いておこう。


「そうですね。安くても大銅貨4枚からになります。」


なるほど。貴族の平服と同じくらいか。

一般の人が着るものだと銅貨2枚くらいからの値段で売ってるところもあるからな。


「大丈夫です。値段は気にしないので見た目があんまり着飾ってない感じで質にこだわった服を探してるんですけど。」


「そうですか。ご案内します。」


「ありがとうございます。」

子供なのにいい対応の店だな。

いい服が見つかれば2年間はここにお世話になるか。


「これはどうでしょうか。シンプルなデザインでよいかと。」


なるほど、紺色の無地のロンティーか。さわり心地も悪くない。

「いいですね。キープします。」

ちなみに基本的に涼しい気候なのであまり半袖はない。あっても薄いロンティーだ。


「こっちはシャツでございます。」


しっかりしていていいな。色も白で派手さがなくていい。

「これは買います。」


そんな感じでシャツ白1着、黒1着。少し厚めの黒のコート1着。ズボン2本を購入した(銀貨3枚に大銅貨2枚だった)。


「またお越しくださいませー」


そして熊の食事処でビックボアの煮込みのシチューとパン野菜を食べ、フェルには外のテイムした魔物を預ける小屋でホーンラビットの肉をあげてきた。


食べ終わったら少し休憩してから店を出て風呂屋に向かった。

さすがに家に風呂がついているところは高くて済めないのでたまに利用しているのだ。

普段はクリーンで何とでもなるのだがやはり風呂につからないとだめだ。

その間フェルは従魔も散髪できる店に預けている。

そして存分に味わってから家に帰ってフェルと戯れたり。昨日の魔法の爽快感に浸ったりして過ごした。

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