第20話依頼

このだよな。

よし。


「お、依頼か?」


「はい!」


「無理せずがんばれよ」


「ありがとうございます。依頼を受けるためにはこの列でいいんですよね?」


「あぁそうだ。」


「ありがとうございます!」

ここの冒険者は学生のことをやさしく受け入れてくれてるんだな。

ありがたい。

ガキは帰って剣でも振ってろ!とか言われたら面倒だし。


「ご依頼の受注ですね?冒険者カードの提示をお願いします。」


「はい。」


「学生の方ですね。」


「はい。薬草採集お願いします。えっと、ヒーリア草でおねがいします。」


「わかりました。期限は1週間としています。10本1セットで銅貨5枚と交換です。」


「わかりました。ありがとうございました。」



冒険者殺しの森に来ている。

別の場所で聞いたことがあるって?

あっちゃんが言うには冒険者がすぐにどれくらいのレベルかわかるように名前を統一しているらしい。

ちなみに試しの森と冒険者殺しの森はどの町にもある。しかしその次の未開の森は場所による。

ここハンブルクには存在しない。

これは学生が調子に乗ってはいらないように学校がある街には未開の森がないという決まりがあるからだ。

そのほかにも国に1つあるかというレベルで存在している黒い森というのも入れて全部で4種類だ

未開の森は浅いところならAランク以上のパーティーなら入ることが許されている。

死の森に侵入が許されているのは通常の説明では出てこない。教わらないSSランクのものが許可されているが存在しない。

ちなみに私は最終的にはSSになるつもりだ。



「フェル!薬草探してるから適当に狩ってきていいぞ!」

ワゥーー


よし。

サーチとマップ化と鑑定を複合させて探しているものの場所がはっきりとわかる魔法で探す(インビジブル)。

結構あるな。

100本くらいでいいか。

仮冒険者カードにもランクがあってBになると冒険者カードを登録するときにEから始めることができ、AになるとCに上がるための依頼数が少し減る。

だからAを目指している。

そのためまじめに依頼を遂行するのだ。


よし。これでちょうど100本だな。


《フェル一度戻ってきてくれ》


《ワフッ》


これは念話である。

他の人に会話を聞かれないという利点と遠くでも話ができるという利点がある。


フェルには自分で作ったアイテムポーチを持たしているので無駄はない。

フェルが買った素材くらい換金しないでも大丈夫だが肉がないとかなり苦しいと理由から回収するように伝えたら問題なく実践してくれた。

さすが私のフェルリン!


よしフェル魔物を移すから出してくれ。

ワフッ


ラウドウルフ30匹はわかる。群れでいることがあるから多いのだろう。

でも20分でホーンラビット20匹は多いな。

よっぽどホーンラビットの肉が好きなんだな。


よし次は素材の価値が高いやつ狩るぞ。

ワン!


狙うはケルベロス!

インビジブルを共感覚でフェルにみせて乗せていってもらう。

さぁどんどん狩るぞー!

ワゥーー

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