第19話誰ですか?

「ルイス君ちょっといいですか?」


冒険者ギルドを出たところ声をかけられた。

「なんでしょうか。あれ?クラス同じだよね。」

3人組だ。


「まぁ単刀直入に言うと、パーティー組まない?」


「遠慮します。では。」


「待って!違うの。助けになると思って。」


「たすけ?」


「そう。一人だと受けられない依頼があるからパーティーを組むのは悪くないと思うの。」


「なるほど。まだ大丈夫かな。」


「で、でも。」


「んー。テイムした魔物もいるしなぁ~」

ワン!


「かわいい!じゃなくて。私たち回復できる人もいるの」


「自分でできる。」


「私は魔法を使えるわ!」


「うん。自分でできるしフェルもできる。」


「剣士もいるの!」


「へぇ~そうなんだ。自分でできるしフェルもできる。」


「人数がいたほうがいっぱい素材とか持ち運べるし!」


「アイテムボックスがある。」


「な!」


「じゃ失礼します。」


「さっきまだいいって言ったよね!ね!」


「うん。言った。」


「いつ?」


「わからないけどほしいと思ったとき。じゃぁ。」


「相手にしてもらえなかったことよりスペック高すぎるとこに驚き。」


「確かに次元が違う。」


「あれはだめだな。」


「はぁ~あきらめて普通に遠距離扱える人入れるかぁ~」


「「「そーしよーー」」」


「「「「はぁ~~」」」」


あ、これは仲間が増えるイベントではない。

こんなこともありましたという話の中の1つのシーンである。

他にも何回かあるが同じようなことがあったがわざわざ紹介するつもりはない。



忘れているかもしれないが私は特に魔物が強化されている地域の魔物を駆除し魔王が動きを活性化した時に倒さなければならない。だから慎重に仲間を集めなければならないのだ。

そしてまだ大丈夫といったのはさっちゃんに聞いて魔王が動き出すのが今から大体10年後くらいのことらしいからだ。5年以内に作れば大丈夫だろうと思う。


今は入学から1か月たった最初の月曜日だ。

あれから初めてギルドに来た。

それがあいまって今声をかけられたのだろう。


この1か月はクリーンなどの便利系の魔法を森で練習していた。

今まで練習してこなかったのはこのタイミングでやると決めていたからだ。

理由はいきなり魔物を大量に狩ったら騒ぎになるから少しでもましにしようと考えたからだ。

自分の力はひけらかそうとも隠そうとも思っていない。

力を発揮しなければいけない時は発揮するしそうでないときは隠しておくというスタンスだ。

ちなみになぜ冒険者ギルドに来ているのかというと、一番初めにフェルと狩った魔物を売りに来たからだ。


銀貨4枚大銅貨1枚銅貨5枚から手数料を引かれ

銀貨3枚と大銅貨9枚だ。


ちなみに今の残高は6か月分の家賃ともろもろの出費を差し引き

金貨10枚と大銀貨9枚と銀貨9枚と大銅貨5枚だ。

1099万5000円だ。


ご飯代や生活雑貨に吸い取られた。

元日本人ということもありそれなりのご飯でなければ満足できない。

超大盛銅貨4枚の物価で普通盛り銅貨6枚だ

正直それなりにかかる。

さらにそろそろフェルの肉がなくなるから狩りにいかないといけない。


さて明日の休みから狩に行こう。

ちなみに連泊ができるように授業が3日連続。休みが3日連続となっている。

だが泊まる気はない。

だった瞬間移動があるし。

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