第15話テンプレの予感

「聞いてくれリーザ。ルイスの12歳以降つまり学校のことをどうづするか話そうと思う。」


「1年早めたんですね。やっぱりルイスが予想以上の能力だったからですか?」


「そうだ本格的に王都のベルリン高等学校以外の入学先について考える必要がある。」


「そうなるとやはり2年制のハンブルク冒険者予備校ですか?」


「あぁ。そのつもりだ。あそこは仮の冒険者カードの発行が許可させていて低いレベルの森には入ることができ通常15歳から冒険者カードを作れるところそつぎょうじの14歳から作れるから本気でなりたいならちょうどいいだろう。」


「そうね。今日の夜に話すのですか?」


「あぁ」




「ルイスちょっといいか。」


「はい、なんですか?」


「あぁ、将来についてなんだが。ハンブルクの冒険者予備校を知っているか?」


「はい。知ってます。」

冒険者になろうと思ってから調べてハンブルク冒険者予備校が一番いいと思っていたからな。

早めに冒険者になりたいと伝えておいてよかった。


「なるほど。すでに調べていたのか。」


「はい。そういう道もあるかと思い。」

ちなみにこういうまじめな話の時はちゃんとした言葉遣いをしている。


「そこに行きたいのか?」


「冒険者予備校に行きたいというわけではないのですが、仮冒険者カードと通常より1年早く冒険者になれるのは自分としてはありがたい条件だったので選んだということです。」


「なるほどそういうことか。ならそこに行くしかないか。冒険者と端に直結する職業だから気まりが厳しくルイスの望みをかなえる方法はその道しかないからな。」


「やはりそうですよね。私は普通の学校に通いながら自分の望みをかなえる方法はないかと探していたのですが。」


「あぁ。ないな。しかし別にベルリン高等学校に通うことにそこまでこだわる必要はない。はじめのころは苦労するかもしれんがルイスの実力ならすぐに名を上げ周りを黙らせることもできるだろう。」


「評価していただいてありがとうございます。」


「ではルイスはハンブルク冒険者予備校に入学するつもりだということでいいな?」


「はい。それでお願いします。」



父もいろいろ考えてくれていたんだな。




「今日は二回目の狩ということもありうまくできましたね。」


「前回丁寧に教えてくださったおかげです。」

今日は二回目の狩に来ている。

今から初の冒険者ギルドに行くところだ。

テンプレの予感がする。

2人ともすごい美人だし何もなければいいのだが。

なんかすごく不安だ。絡まれないことを願おう。


「普通はまずここに並びます。ここは依頼を完了したことを伝えて報酬を受け取るための列です。今回は伊新井ではなくただの素材の交換なのでこっちに並びます。右から2列が依頼完了だけの列です。護衛とか偵察のものですね。次に横の4列が依頼完了と素材買取の2つを両方行えるところです。その横2列が素材買取の列です。」


「なるほどきれいに分かれてるんですね。」


「はい。依頼完了時と素材買取時には質疑が行われます。『あなた方が達成しましたか?』と聞かれます。これは強奪がないか確認するのと小さい子に代わって買取を行うことを防げためです。嘘ならあの水晶が光ります。」


「小さい子が家庭のために狩をして死ぬことを防いでいるのですね。」


「そういうことです。では並びましょう。」



「おい、あれ風魔法使いのカーナじゃないか?ガキ連れてるぞ」コソッ

「ほんとだ。行くか?」コソッ

「そーだな。挨拶くらいしとくか(笑)」コソッ

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