第15話 氷楯鋼心 前編
「待って、ウェンディちゃんっ。痛いよっ」
「こうでもしないとお前逃げんだろ」
雨の止んだ『ティミリ=アリス』では、ウェンディがルーチェを連行していた。
「だ、だけど私はっ」
「デスペナが解除されるまであと3時間をずっとボケっとしてんのか?」
「うっ」
ルーチェは口籠った。
事実、ヒュージと別れてからずっと大正門付近で解除を待っていた。
ログアウトして待つことも考えたが、アクセサリーのことを、いやヒュージのことを考えると、メニューを開く手をずしりと重くした。
「私に出来るのはそれくらいだから」
「ちげぇよ」
一言の下に言い消され、ルーチェは顔を上げた。
少し前を歩く彼女の表情は、ルーチェから見えない。
けれど、反対するような気配があった。
「アイツは」
ウェンディは大正門とは逆方向の、プレイヤーの特に少ない居住地区に向かう道を進んでいく。
「ヒュージはな、今アタシたちのために戦うことを選んだんだ」
「……え?」
ルーチェはウェンディの言い方に引っかかって、思わず転びそうになってしまった。
どうして彼が戦っているのだろうか?
「あの馬鹿が選んだ花道だっていうんならさ。それをアタシらが見届けなきゃ、筋が通らねぇ」
ウェンディの歩が止まり、目の前の館を見上げた。
「ここは……」
居住地区はクランハウスを建築できるハウジングサービスを行えるエリアである。
その中でひときわ目立つ白い館が≪サニー・サイド・アップ≫のクランハウスだと、居住地区へ足を踏み入れるのも初めてなルーチェが知るはずもない。
ウェンディは勝手知ったる様子で大きな木のドアをあけ放った。
「すんません、遅れました」
「いえ。丁度サブマスターから連絡が入ったところです。そろそろ映像が届くはずです」
木材を使った内装に目移りしそうなルーチェを飛び越えるように、紙の切れ端が飛び込んできた。
どんな原理か、人混みをすり抜けて正面カウンターの上でぴたりと静止した。
「来たぞ!照明落とせ!」
誰かの声が響き、クランハウスの証明が落ちる。
ページから淡い光が溢れ、空中にスクリーンが表示された。
ノイズだらけの画面のチャンネルが次第に修正されていき、像が結ばれた。
『よし、音声に続いて映像のリンクの確立も完了だ。そちらからは見えているかい?』
茶髪の女性がこちらに向けて手を振っていた。
「見えてるっすよ、テラ美さん。状況はどうなってるんスか?」
『残存していた≪ガラマカブル≫49人のうち、48人は丁重にお帰り頂いたよ』
「ルルさんと一緒っつっても、流石の実力者っスね」
『そう褒めないでくれたまえ、ウェンディクン。今日は替えの下着を用意していないのだよ』
同情するようなクランメンバーからの視線を受け流しつつ、ウェンディがどうツッコミを入れたものかと眉を顰める。
「あの、テラ美さん」
『なんだい、ルーチェクン』
「最後の一人って、あの、」
『ああ。多分キミの考えている通りだよ』
映像が切り替わり、森の一角を空から映し出す。
そこではヒュージと巨漢が己の得物を携え、にらみ合っていた。
ルーチェの全身から血の気が引く。
「ウェンディちゃんっ、こんなの無茶なのわかってるよね……!」
「言っただろ。戦うことを選んだって」
『既に交渉は完了している。あとは、彼がどこまで喰らい付くか、だな』
悠然と続けたテラ美の声に、想像以上の感情に突き動かされたルーチェは映像の最前列へと割り込んだ。
彼は本気だ。
自分の一言が、彼を戦いに駆り立てた。
「ヒュージさん、やめて……!」
喉が避けんばかりに叫んだルーチェの声が合図になったように、2人が動き出した。
そして、突如として吹き上がった紫色の煙に包まれた。
†
【〈ポイズングレネード〉の起爆を確認。対象にバッドステータス【猛毒】の発生を確認しました。種族スキル≪
戦闘開始と同時に起動させた〈ポイズングレネード〉は早速効果を発揮してくれた。
これで回復アイテムを使用しない限りはスリップダメージがアイツを蝕んでくれる。
「〈ポイズングレネード〉たぁ、狡い手を使いやがって!」
「こちとら弱兵だからな。使える手はなんだって使うんだよ」
毒霧に突撃し、グラファイトに接敵する。
虚を突かれた奴目掛けて、イベントリから赤褐色のナイフを取り出し、鎧の隙間に突き立てる。
【〈ブラッドナイフ〉の直撃を確認。対象にバッドステータスの【衰弱】、【麻痺】の発生を確認しました。効果の発揮により、〈ブラッドナイフ〉が消滅しました】
「この、ブリキ野郎が!」
ステータスを大きく下げる【衰弱】、動きを著しく低下させる【麻痺】の相乗効果があっても、丸太のような棍棒が暴風のように矢継ぎ早に繰り出される。
能力値が減少してもこの技のキレっぷりは、PKを生業とする連中を束ねるにふさわしい。
今の俺では気合と根性で受け流すしかできない。
「≪シールドラム≫!」
それでも一瞬の隙をついて、巨大な赤い鎧に渾身のスキルを放つ。
「チィッ!」
踵で地面をめくり上げながら、グラファイトが突き飛ばされる。
「〈ブラッドナイフ〉なんてえげつねぇアイテム使いやがって……!」
「使い切りのくせに1本で8万ガメルとか本当にいい値段してたな。日本円にしたら80万だぞ。それだけあれば超限定品の12分の1スケールのプラモだって買えるのにさ」
「何わけわかんねぇことを!?」
反応の遅れた奴目掛けて楯を放り投げる。
スキルでも何でもない暴投に、グラファイトが咄嗟にサイドステップで攻撃をやり過ごす。
「何っ!?」
既に踏み込んでいた俺は、見上げるほどに巨大な大男目掛けてずだ袋を放り投げた。
鎧に当たって布が裂け、黄色い粉塵が周囲に散布される。
「〈ハングリーパウダー〉だぁ!?」
「ご名答!」
粉塵を吸い込んだグラファイトの腹から緊張感のない音が森に響き渡る。
【〈ハングリーパウダー〉の散布を確認。対象にバッドステータス【空腹】の発生を確認しました。種族スキル≪
「腹の音は顔に似合わず可愛いんじゃないか」
「調子に乗ってんじゃねぇ!」
木に突き刺さった大楯を引き抜き、棍棒を真正面から受け止める。
バッドステータスによって、グラファイトのダメージは≪
「俺が、押し切れねぇだと!?」
「これでようやくイーブンってことだろうが!」
「ただの攻撃を受け止めた程度でいい気になるなよ!」
天高く掲げたグラファイトの棍棒が光を放つ。
後継ジョブのスキルが来る!
俺は即座にイベントリから取り出した札を破り捨てて、楯を構え直した。
「≪動天衝≫!」
ウェンディの≪ガトリングスパイク≫とは比較にならない乱打。
絨毯爆撃さながらに、周囲の地面を、横たわった木々を、大気さえも粉みじんにしていく。
「ぶっ潰れろやアアアアアアアアアアアアッ!」
「舐めんなアアアアアアアアアアアアアアッ!」
獣のように猛るグラファイトと俺は、手に握る武器で切り払い、打ち崩し、土砂を吹き上がらせる。
「ブリキ野郎のくせに、俺の攻撃に追いついてきやがるだと!」
あらかじめグラファイトのPK映像を見て、どんな戦い方をするのか頭に入れてきてある。
情報のアドバンテージがあるからこそ、初心者の俺でも奴の攻撃に喰らい付いていけている。
「チッ!≪アイアンクラッド≫だけじゃ耐えられねぇハズのくせによく持ちやがる!」
「ビギナーの気合と根性侮るなよ!」
「ハァッ!VITを底上げする〈硬身符〉あたりでドーピングしてたのが丸見えだったぜ!」
「勝つための手段を卑怯だって言うなよ!」
「プライドがねぇ真似に呆れてんだよ!」
「だからお前はアイテムを使わないんだな!」
「たりめぇだろうが!やらされてるだけのクソマッチで解毒用のポーション1個だろうが使うわきゃねぇだろ、カス!」
恫喝と同時に棍棒の速度が跳ね上がった。
膨れ上がった敵意が武器にも伝わり、一撃が比較にならないほど重くなる。
畜生っ!
野郎との差を埋めたつもりが、まだこんなにもあるのかよ!
「バッドステータスで俺と対等になったと思ったかよ!勘違いも大概にしろよ、なァ!」
激しさを増す乱打をガムシャラに弾き返す。
次第に勢いに押され、防御の精彩が欠けていく。
「クソ雑魚のテメェじゃ一生掛かっても詰められねぇ絶対的な力の差ってのがあるんだよ!」
「しまっ!?」
横薙ぎの強打が俺の大楯を弾き飛ばした。
破片をまき散らしながら放物線を描き、背後の地面に突き刺さる。
「これで潰れろ、ルーキー!」
勝負所とばかりに、グラファイトの棍棒が光の螺旋を纏う。
ドリルのように変化した奴の武器が俺目掛けて振り下ろされる。
だが、それは悪手だ!
「ここだッ!」
俺は後ろに飛び退きながら、イベントリから切り札と定めていた小瓶を取り出して、投げつけた。
「なんっ!?」
中身に気づくがもう遅い。
辛うじて身を引くが、ドリルが小瓶を木端微塵に破砕してしまった。
内包された液体が空気に触れた瞬間、白いスモークとなってグラファイトの右腕を包み込んだ。
【〈ドライフロスト〉の直撃を確認。対象にバッドステータスの【氷結】の発生を確認しました】
霧散した白煙から飛び出した奴の腕は、武器から二の腕にかけて分厚い氷に覆われていた。
「【氷結】だぁ!?」
「白い〈エクスマキナ〉が扱うにはおあつらえ向きだろ!」
楯を回収し、肉薄する俺とイベントリから同じような棍棒を引き抜いたグラファイトが切り結ぶ。
「くそ、バランスが!」
凍り付いた腕を庇いながらのグラファイトの攻撃は利き手を封じられたこともあって、目に見えて鈍重となった。
レベル、スキル、ステータス、どれをとっても圧倒的に負けている俺が奴に勝とうとするならば、バッドステータスをうまく活用するしかない。
【猛毒】で継続的なダメージソースを獲得。
【衰弱】、【空腹】、【麻痺】でステータスを引き摺り下ろす。
そして、【氷結】は――。
『使うなら、VITを下げつつ拘束できる【氷結】がいいかな。即死系の【石化】は市場価格が150万ガメルもするし、装備品で対策もされやすい。だけど、こっちなら高くても13万ガメルで、【ダイヤリンク】じゃないと抵抗スキルが取得できないからね』
ルルねぇのアドバイスには感謝してもしきれない。
ようやくこいつに、真の意味で追いつけるんだからな!
「おおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
棍棒をかいくぐり、懐に入り込んだ俺は大楯を奴のわき腹に叩きこんだ。
「ぐぉぉ!?」
「≪シールドラム≫!」
スキル光を吹き上げたシールドが奴をそのまま背後の樹木へ吹き飛ばす。
地べたを蹴り立て、一気に加速する。
興奮からか、視界が赤く染まって急速に狭まる。
≪シールドラム≫を発動させ、グラファイトの頭に狙いを定めた。
これで、止めにしてやる――――――!!
「なんてな」
グラファイトが、突然口角を釣り上げたのはその時だった。
白熱した神経が一気に冷えた。
反射的に楯を突き出し、後退する。
「≪
奴の全身から放たれた閃光が、俺の周囲を取り巻く。
光が俺をすり抜けた瞬間。
「う、があああああああああああああああああああああ!?」
身体が千々に引き裂かれるような衝撃が、全身に迸る。
【バッドステータスの【氷結】の発生を確認しました。種族スキル≪
「な、んだと……!?」
真紅の警告ウィンドウと、〈エクスマキナ〉の三面図とデータが視界を覆いつくす。
処理できる情報量を超えるデータに圧倒され、無意識に足を引こうとして、気が付いた。
「脚が凍ってる!?」
白い氷が俺の膝まで覆いつくし、その場に縫い留められている。
地面と硬く結びついた氷は俺の力ではビクともしない。
「おいおい、何驚いたような顔してんだよ」
首を鳴らし、グラファイトがやおら立ち上がる。
≪シールドラム≫の直撃を受けても、全く堪えていない。
「こっちはPK専門だぜ?人と殺り合うってんなら状態異常対策なんざしてるに決まってんだろうが」
「お前の場合は、自分が受けたバッドステータスをそのまま相手にも与えるってところか」
「ご名答。【ルーヴィング】の【陰陽師】系ジョブのスキルだ」
俺を見下ろすグラファイトが笑う。
耳まで届くほどに裂けたその表情は、月の逆光に照らされ人よりも悪魔のそれだ。
「まさかビギナー如きにこれを出させられるとは思ってもみなかったぜ」
「言っただろうが。舐めんなって」
「そこのところは訂正しねぇとな」
つまらなそうに告げ、「ところで」と話題を切り替えた。
「俺がなんで無効化じゃなくてバッドステータスのコピーなんて面倒くせぇスキルを取ったのか、教えてやるよ」
肩を温めるように一回しすると、棍棒を振り上げた。
「お前みたいな小細工が成功してドヤ顔して勝ったと思ってるやつの鼻っ柱が折れる瞬間がサイコーにたまらねぇからなんだよ!」
グラファイトが攻勢に転じる。
スキルさえ使わない通常攻撃だけなのは、俺を嬲りたいからか。
凍り付いた両脚では上手く衝撃を逃がせず、確実にHPが削られていく。
このまま削られるわけにはいかない。
何とかチャンスを作って〈ドライフロスト〉をもう一発叩きこんで――。
「その眼、まだ諦めねぇのかよ」
「ったりまえだろうが!勝つって決めてんだよ!」
盛大に舌打ちをひとつしたグラファイトの棍棒がわき腹を捉える。
「ぐぅッ!」
視界が白く染まるほどの痛みに、ありもしない胃液がこみ上げそうになる。
「だからテメェら初心者は嫌いなんだ!中途半端なやる気がありゃ何でもできると思ってる能天気さがイラつかせるんだよ!」
「……だから、初心者ばかり狙うのか?」
正解とばかりに棍棒が俺の顎をかち上げる。
「【BW2】になってからプレイヤーの質は落ちちまった!エンジョイ勢だとかライト勢だとか半端な連中がのさばって、見るに堪えねぇ!本気でやらねぇ連中が幅を利かせるのは古参にゃマジで迷惑なんだよ!」
感情が迸るにつれ、いよいよグラファイトの舌は回りだす。
「だから、俺たちが正してやってるのさ!強引な手段だろうが、結果的に尻切れトンボな連中を排除してい遣ってるんだからな!」
「……」
「強さを測るゲームで適当に遊んでるのはみっともねぇ!虫唾が走るし全然理解なんざできねぇ!PKは言い換えりゃお前らの為なんだよ!」
「俺たちの為……」
「そうさ!だからこれは!」
オウム返しにした俺を砕かんと天高く棍棒が振り上げられる。
「先輩からの優しさってやつなんだよ!」
瞬間、頭の中が空白となった。
「――ッ!」
振り抜いた左拳が奴に当たる直前に爆発する。
白く立ち上った煙が奴の顔を覆い隠す。
【〈ドライフロスト〉の直撃を確認。対象にバッドステータスの【氷結】の発生を確認しました。バッドステータスの【氷結】の発生を確認しました】
「テメェ、まだ持ってやがったのか!」
煙から飛び出てきたグラファイトは咄嗟に右腕で防いだらしい。
二の腕まで侵食していた氷が、再度【氷結】を与えられたことで肩口まで覆いつくされている。
「けど失策だな!テメェも左手が使えなくなってんじゃねぇか!」
グラファイトの嘲笑が森に響き渡る。
握りつぶしてしまったから、俺の左腕も肘まで凍り付いている。
だが、それがなんだ。
「取り消せ」
「あ?」
「今の言葉は、取り消せよ」
俺の言葉に、グラファイトは一瞬だけ呆けたような表情をして、
「ハハハハハハハハハハハハハハハ!」
空を仰いで馬鹿笑いをしやがった。
「なんだよ、聞き間違いか?それとも寝言か?」
寝言とは言いえて妙だ。
PKだろうが一プレイヤーだ。
褒められたプレイスタイルじゃないにしてもその遊び方を否定することに、多少なりとも罪悪感を感じていた。
ルーチェさんとの約束を破ってまでPKすることに、ためらいさえあった。
だけど、それは俺の妄想だったらしい。
「エンジョイ勢で何が悪い。中途半端で何が悪い。人がどんな遊び方をしようが、そいつの勝手だろうが」
――〈
「少なくとも、俺が出会ったやつらはみんな笑ってた。喜んでた。泣いてた。悲しんでた。一生懸命このゲームを楽しんでたんだよ」
――条件確認。第一条件 【氷結】付与強度合計4以上・達成
「始めたばかりで手探りでもどかしい気持ちはあるけど、少しずつでも好きになりつつある気持ちはそれより大きいんだ。中途半端だなんだって、一方的に決めつける権利がお前如きにあるものか」
――第二条件 【氷結】状態経過時間300秒以上・128秒後達成見込み
「だから、邪魔すんじゃねぇよ老害。俺たちの好きだって気持ちはこれでいいんだから」
――102秒
「ご高説お疲れ様だが、その状態で何ができるって言うんだ?足も腕も碌に動かせねぇで」
「決まってんだろ。お前をぶちのめす以外に何がある?」
――68秒
「お前みたいなカスに、絶対に負けるかよ!これ以上、誰かの気持ちを踏みにじらせねぇ!」
「大きく出てんじゃねぇ、雑魚が!」
――26秒
「俺の最大火力≪爆砕螺旋槌≫でチリ一つ残さねぇで、消し飛べやルーキー!」
「≪シールドラム≫!負けるかよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
最大火力の言葉通り、≪シールドラム≫と激突し飛び散ったスパークだけでも、地面を焼き、木々を溶かし、全てを光に飲み込んでいく。
それは俺の視界も例外ではなく――思わず、目を、閉じた。
――第二条件 達成
――第三条件 種別:楯による防御成功数400回以上 成立
――第四条件 ≪
全ての条件を満たしました。
セットアップオペレーションを開始します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます