第15話

フォルトの話を聞き、世界の事を知り、自分がこの先どうするべきなのかを改めて理解する鐡華だった。


「この世界に来てから初めての夜だな…東京と違って星がすげぇ綺麗なんだろうなぁ」


そう言いながら小屋から出ると外にお酒を片手にフォルトが座っていた。


「折角の星空がこんなムキムキのおっさんとかよ」


そう笑いながらフォルトの元へ行った。


「そう言うなテツハル!お前も飲まんか?」


鐡華はまだ19歳で未成年だ。


「この世界ではどうかしらねぇーけど元の世界では19歳は未成年で未成年の飲酒は禁止されてんだよ!だからまだ飲めねぇ。わりーな」


そう言うとフォルトは笑い


「なんだテツハル!お前口は悪い癖にそういうのはしっかりしてんだな!そういう奴は好きだぜ!」


そう言われた時改めてこの世界で初めて出会ったのがフォルトで良かったと思った。


「へっ!おっさんにそんな事言われたって嬉しかったねぇーよ!…けどまぁ…ありがとな」


そう感謝を伝えると何だか恥ずかしい気持ちになった。


「そりゃそうだ!」


そう言いながらゲラゲラと笑っている。


「そういや修行の期間を伝えてなかったな。俺は2年くらいでって考えてるんだがどうする?」


突然そんな事を聞いてきた。


「あんたが2年って言うんだ。あんたに従うよ。」


フォルトの事は出会って1日だがとても信頼している。そのフォルトが2年と言ったんだ。2年が良いのだろう。


「なら2年間みっちり扱いてやるわ!」


そういい拳を差し出してきた。


「おう!これから世話になるぜ!」


そう言い差し出された拳に拳をぶつけた。

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