第11話

「お前さんはこれから街に向かうのか?」


真剣な表情でそう聞いてくる。


「そのつもりだが?」


何故そんなに真剣な表情なのかと疑問に思いながらもそうな返すと


「お前さん。武術はどのくらい出来る?」


突然武術の話を振られ困惑するが


「前世で柔道ってのとシステマってのを習ってた事はあるよ」


そう言い前世で習っていた格闘技の名を口にするが


「そのジュウドウってのもシステマってのも俺はよく知らんがどの程度戦えるんだ?」


そう今度は実践の話をしてきた。


「実践で戦ったのはこの山小屋に着く前に戦ったウォーラビットってのと変異体スライムってのだけだよ。


まぁスライムは戦ったと言えないだらうけどな。」


すると驚いた様子で


「お前!変異種と会ったのか!?」


そう聞き返してきた


「あ、あぁ。襲われたよ。その所為で身体は可笑しくなったけどな」


するとまた驚いた様子で


「無事だったのも驚きだが身体が可笑しくなったとはどういう事だ?」


鐡華は深呼吸をし身体を鉄化させた。


「そのスライムと俺のスキル【物質結合 】ってので 融合しちまったんだ。」


するとフォルトは目を見開き


「驚いたな、戦えん奴が生き残ってるだけでも奇跡だ

がまさかスキルでモンスターと融合するとはな」


そう言い鉄化した部分に触れてくる


「確かに人間の肌じゃねぇーな。」


そう改めて鐡華の身に起こったことを認識する


「まぁラッキーだと思ってるよ。鉄化すれば硬くなり防御力と攻撃力が上がるしな。」


そう自分は前向きに捉えていると伝えた。

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