第8話
再び街に向け歩いているとモンスターと遭遇する事があった。
「これは…うさぎか?」
見た目はほとんどうさぎだが妙に耳だけ異常発達している。
「モンスターだよな…あんまり戦いたく無いんだが」
そう思いながらもいつ思われてもいいように鉄化をし、棒を構える。すると直ぐにうさぎのモンスターはこちらに気づき鳴き声を上げると同時に襲ってきた。
「やっぱダメかぁ!」
するとある異変に気づく、うさぎのモンスターが飛び跳ねて襲ってきたのだが妙に良く見える。姿をしっかりと捉えることが出来た。
「お!?」
相手の動きに合わせて持っていた棒で攻撃を与えようとするが自分のイメージと行動が合わない。
「やべっ!」
攻撃が空振り相手の攻撃を受けてしまう。
「くっ!」
鉄化していたお陰で痛みはさほどでもなかった。
「動体視力だけ上げてもらったから身体がついてきこないのか!?」
神様に頼んだ願いの1つである動体視力の強化が仇になったようだ。
「とりあえず見えちゃ居るんだ!相手が攻撃してくる場所に構えてりゃなんとか!」
そうして相手の動きに合わせて攻撃を置く事で何とか倒すことが出来た。
「最初のカリュプスとかいうスライムがどんだけ異常だったかよく分かるな…」
変異体スライムのカリュプスの攻撃はまともに目で追うことも出来なかった。変異体というのはやはりモンスターとしての格が違うらしい。
「まぁ今回の戦いで鉄化でのダメージ軽減と動体視力の強化で何とか戦える事は分かったのは良かったけど筋トレと動体視力に身体を慣れさせるのも必要だって事も分かったな。」
この先自分がなにを伸ばすべきか明確に実感した戦いだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます