この物語の主人公は、そしてこの物語に出てくる多くの登場人物が狂っている。
狂気と性愛の世界は、もしかしたら目を背けたくなるようなオゾマシイものにあなたは感じるかも知れない。けれど確かに、そんな世界はある。
自分たちが普段触れない世界の片鱗に触れられることが、小説という娯楽の醍醐味であると思っています。
物語の雰囲気の出し方、運び方、言葉の選び方、プロ級です!
この狂った世界にすんなり溶け込めます。
『オッド愛』というタイトルも粋ですねェ……!!
嗜虐的な性愛によって齎される悲劇、どうぞご堪能ください。