α√ 終局
水が跳ねるように、音が跳ねる。
誰かの言葉をこだまさせて、音が跳ねる。
『幸せな、記憶だったね』
『けど、それでいいの?』
『あなたはまだ、やり直せる』
誰もいない空間に、一際強い風が吹いた。
嵐が来て、雷が落ちる。
そして、雨上がりの空。
もう一度、音が跳ねた。
『まだ飛べるよ』
『何度でも、やり直して、また何度でも、ここに』
『そうして、もしもあなたがここじゃない場所へたどり着いたら』
『その時は、私を呼び起こして。...私を、見つけて』
~それが、私の願い~
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます